〈フリースタイル〉
今大会は3チームによる三つ巴の戦い。
今では〈フリースタイル〉の強豪になった小山利子&波音。
昨シーズンからディスタンスだけでなく〈フリースタイル〉でも
活躍を見せている小山内一之&アッシュ。
ジャパンカップ2K13〈フリースタイル〉王者・鈴木康男&SKIP。
力のあるチームの優勝争いは熾烈そのものでした。
1Rでスタートダッシュを切ったのが、このなかで
〈フリースタイル〉のキャリアが最も短い小山内一之&アッシュ。
小山、鈴木もその後の2Rで追い上げを見せてきたが、
小山内もディスタンス競技を得意にしているだけあって、
パーフェクトゲームを決めて1位をキープ。
決勝Rでも混戦状態は変わらず、
3チームとも1Rの演技を遥かに超えるほどの好成績を記録。
そのなかでもこの日、特に好調だった小山内一之&アッシュは
決勝Rでも一番高いポイントを挙げて、小山利子&波音、
王者の鈴木康男&SKIPを抑えて見事優勝。
この勝利は、小山内一之にとっても自信につながったのでは!?
そして、今回は惜しくも破れた鈴木康男&SKIP、小山利子&波音も、
レベルアップをしたライバルの存在によってさらに技を磨いてくることでしょう。
キャリアが一番短い小山内一之&アッシュの今大会の活躍は、
今後の〈フリースタイル〉の勢力図に変化をもたらしてくれるかもしれません。
優勝おめでとうございます。
〈レディース〉クラス
中部エリアを中心に東西の強者が集まり、合計34チームでの女の戦い。
予選から順位変動が多くあり、どのチームも数少ない決勝枠を
勝ち取ろうと熱くぶつかり合っていました。
そのなかでもさすがの勝負強さを見せたのが天野歩美&禄来。
1Rから決勝Rまでの安定感あるパーフェクトゲームは、
予選通過2位からの逆転優勝をもたらしました。
〈ドギーズ〉クラスで培ったスローテクニック、
さらに勝負強さも兼ね備えている天野歩美&禄来を
脅威に感じているチームは少なくないはず。
今後も参戦のたびに上位に絡んできて、
戦いにさらに熱を加えてくれるのではないでしょうか。
優勝おめでとうございます。
2位に輝いたのは、八幡一家・八幡琳珠&GLAMOUR
〈レディース〉にとどまらず全クラスから注目されている10歳の少女は、
この日も2Rから脅威の追い上げを見せて会場は大盛り上がり。
2Rで一番最後に登場すると、6P×5=30Pをたたき出し、
ギリギリながら予選通過5位で決勝へ。
決勝Rでは再び6P×5=30Pを達成し、2位を勝ち取るという奮闘ぶり。
ここまで実力を本番で発揮できるのは純真無垢さだけではなく、
勝負にこだわる強い気持ちを持っているからではないでしょうか。
今後も注目されそうです。おめでとう!
そして、この日の〈レディース〉クラスを盛り上げた立役者、
なでしこジャパン・服部紀子は3位で終了。
2Rでロング4本勝負でキャリアハイの35Pをたたき出し、
会場を大いに盛り上げて見事1位通過で決勝進出。
ところが、決勝Rでは服部紀子に最後の試練が待ち構えていました。
決勝R直前、優勝までに必要なポイントを暗算で答える算数の問題!
今シーズンはこれまでにも何度か問題を出しているのですが、
正解率は今回でまた下がり、30%になりました(笑)。
ところが、ゲームがはじまればアスリートの顔に。
1投目から10Pエリアに投げ込み、会場のボルテージを一気に押し上げ、
2投目に再び10Pを決めたときには、会場の誰もが優勝、さらには
女性2人目のクアドラプルを期待したはず。
しかし、GI優勝、クアドラプルは、そう甘くありません。
3投目に惜しくもミススローをしてしまいクアドラプルの可能性は消え、
4投目のミスで優勝を逃してしまったのです。
とはいえ、服部紀子のチャレンジ精神、盛り上げに大きな拍手が贈られました。
このチームの魅力からは今後も目が離せないでしょう。
〈ドギーズ〉クラス
今シーズンも盛り上がりを見せているこのクラスは31チームのエントリー。
浜名湖といえば風で有名な会場。しかし、この日は朝から不気味なほどに無風。
今シーズン活躍している地元の村松久弘さんに
「このあと風は吹かないのですか?」と聞くと、
「11時から吹くよ!」とさすが地元人!!
そして11時ちょうど、〈ドギーズ〉クラスの佳境、しかも村松さんのラウンド。
風は。。。。。一瞬そよ風が会場を通り抜け、「おっ、吹いてくるのか?」と
思う間もなく。。。その後まったくの無風の一日でした(笑)。
ちなみに、村松さんは決勝進出を決めるも4位でした。惜しい!
そんな無風のグッドコンディションは、
あの男にとっては攻めるのに最適だったでしょうか。
ドギーズ界のパフォーマー・山本憲斎&我闘。
数々のビッグゲームとパフォーマンスは人気チームの秘訣。
『ジャパンカップ〈ドギーズ〉王者、ディスクドッグキングオブお笑い!?』
(エントリーシートのコメントに書いていました。笑)
を目指している山本はこの日、1Rからロングに絞ったゲームを見せ、予選を1位通過。
決勝Rでもその勢いはとどまることなく、ロングに投げ込むスローを見せながらも、
決まったのは10Pの1本のみ。順位を3位まで落として終了。
敗因はもう山本自身が一番わかっている様子でした。
関西生まれ・関西育ちの笑いにこだわる性が、時にゲームを崩してしまう。。。
こういった葛藤も見所の1つ。
試合では大きなゲームでかっこよく勝ち、さらに笑いをとりたい!
このこだわり抜いたスタイルを貫く山本の飽くなき挑戦はまだまだ続きそうです。
そんな山本を陰で見て喜んでいたのが青野浩紀&パンナ。
久々の遠征、さらには大きな大会での決勝R進出は、さすがのキャリアを感じさせました。
1Rで20P、2Rでも20Pを挙げる安定感は広島No1!
しかし、決勝Rでは痛恨の2投ミス。
順位の変動はなく、2位に落ち着いて終幕です。
この2チームを追い抜いての逆転劇を見せたのが、
ドギーズ界の重鎮・鈴木哲&PATTY。
今シーズン、スタートから思うようなゲームができずに
悩んでいた鈴木にとってはうれしい優勝だったはずです。
1Rから決勝Rまでミスなしのパーフェクトゲーム。
後日のサバイバル戦でも優勝を勝ち取り、今大会、
GI浜名湖の〈ドギーズ〉クラスを制しました。
これで鈴木哲も本格的にスタートを切り、本来の強さを取り戻したのではないでしょうか。
そして、今大会も上田眞実&レガロが活躍をしていました。
今シーズンの成長ぶりは本当に素晴らしいです。
このまま〈ドギーズ〉クラスM.I.Pまっしぐらか!?
そういったチームとたくさんの新しいチームが増えているなか、
今後もさらに熱く楽しいクラスになっていきそうですね。
<谷端勇志>
〈S2〉クラスサバイバル
初日に行われた〈S2〉クラスサバイバルは、全27チームのA~Fブロックでの勝負となりました。
ブロックごとに勝ち上がれるポイントが何ポイントかわからない状態では、
最初に自分ができる精一杯のプレーをするほうが楽なのか、
それとも最後にこのポイント以上!と状況がわかっていたほうが楽なのか…。
個人個人、そのときの状況次第で変ってくるとは思いますが、
それもこのサバイバルのおもしろさではないでしょうか?
1Rにまず見所となったのは最初にプレーを行うAブロック。
このブロックには、決勝常連と言ってもいい実力者、
6P×5Pを決める木野島佑亮&蓮花、
新潟からの遠征チームである能代谷篤&扇、
西のゴリこと青野浩紀&LITAがいます。
さらに、これからの成長に注目したい岡祐司&ほのか、
地元からのエントリー浮田徳久&いちごが加わり、最初から熱い戦いが繰り広げられました。
このなかでAブロックで2R進出を決めたのは、能代谷篤&扇と青野浩紀&LITA、
ギリギリの2P差で勝ち上がった木野島佑亮&蓮花。
やはり決勝常連だけあってしっかりと結果を残してきます。
そして、1Rでもう1人レベルアップを見せたのが、Cブロックにいた鈴木隆文&リリー。
いつも首にバンダナをつけているのが目印のリリーですが、
ちなみに今回はピンク色のバンダナでしたね。
以前はミドルエリアを攻めてくるのがこのチームのゲーム展開でしたが、
今回からはミドルを中心にしながら最後の1投をロングに投げ込むという攻めのスタイル。
そのロングが功を奏して見事2R進出を決めます。
成功したロングは、このクラスの1Rで唯一のロングエリアでのキャッチでした!
続く2R。
1Rからすでに人数は約半分まで減り、
このなかから決勝に進めるのはさらに減って5チームとなります。
決勝に進めるかどうかで獲得ポイントも大きく変ってきます。
今回は5位Tがあって全6チームでの決勝Rに。
前回の岡山大会から絶好調の木野島佑亮&蓮花。
愛犬2頭とも決勝Rに進んだ鳥海達也&りんご、ぽんず、能代谷篤&扇、チャップ。
さらに、先ほどお名前を挙げた鈴木隆文&リリー。
全員がミドルエリアに投げ込むゲーム展開では、やはり1投の差が結果を大きく左右します。
この決勝Rは誰が勝ってもおかしくない本当にいいゲームでした!
そんな好勝負を制して見事GIゲームの優勝を手にしたのは木野島佑亮&蓮花!
2R同様に28Pでのフィニッシュでの栄冠となりました。
今後の課題は、1投4Pのところを6Pで決められるかどうかということでしょう。
おめでとうございました。
惜しくも2位となったのが能代谷篤&チャップ。
前回地元のGI Classic長岡大会で扇とのペアで優勝をしていた能代谷篤さんですが、
今回は26Pとあと2P足らずで涙を飲むことに。
しかし、優勝こそ逃したものの、最後まで攻めのゲームを展開したのはさすがでした。
次回の大会での活躍を期待しています!
続いては、能代谷篤&扇と鳥海達也&りんごによる順位決定戦のEXラウンド。
まず最初に登場したのは能代谷篤&扇。
チャップとともに扇も表彰を目指したかったところですが、
その気合が空回りしてしまったでしょうか、
扇とのタイミングがうまく合わずにわずか6Pでフィニッシュとなりました。
その6Pを受けての鳥海達也&りんごが登場。
最初にロング1本で決めてくるかと思いきや、1投目は6P、2投目にロングエリア8Pを決め、見事3位入賞となりました
。
しかも、11歳になったりんごとは、この日の〈S2〉サバの全ラウンドを通じて
ミスなしというプレーぶり! 3位入賞に華を添える結果となりました。
〈ベテランズ〉クラス
2日目に行われた今回の〈ベテランズ〉クラスは、
全13チームとたくさんのエントリーをいただきました!
これからは人間にとって寒くなってくる季節ですが、そのぶんワンコたちには走りやすい気候となってきますね。
そうなってくるとこの〈ベテランズ〉クラスもエントリーが増えて
、コートを包む特有のまったりとした雰囲気が生まれますから、
会場に笑顔があふれてうれしい気分になってきます。
そんななかでキャッチが決まった瞬間の拍手が一番多かったのは
、今回のエントリーでも最年長となった太田博彦&バジル!
どんなに年齢を重ねても、現役時代の“バジルドロップ”は健在!!
14歳になったバジルですが、今回もしっかりとキャッチを決めてくれていました。
『せめて1キャッチはさせてあげたい』とのコメントに対し、
今回は1・2Rともに2投ずつキャッチを決めて合計4キャッチ成功!
やはりそれは、長年一緒にいる太田さんとバジルの阿吽の呼吸があってこその
キャッチだと思います。これからもバジルとのエントリーをお待ちしています。
〈プレジャー〉クラス2日目
エントリーは3チームのみと寂しい結果になりましたが、
今回はポイントではなくキャッチ率でご紹介したいと思います。
なかでも最もキャッチ率がよかったのは、1・2Rで10投中7投キャッチの浮田たかよ&茶々丸。
2Rではしっかりと4Pエリアまで投げ込むこともできていました。
あとはこの4Pエリアに確実に入れられるように練習あるのみですね。
練習を重ねて今後は〈S2〉クラスなどへのステップアップを考えてみてはいかがでしょうか。
ぜひこれからも頑張ってください!
〈チャレンジゲーム〉2日目
この日は松浦紀貴さんとA・C・スパニエルの愛犬、翔と仁の2チームがエントリー。
今まではずっとボールで〈チャレンジゲーム〉に参加してくれていた翔が、1Rではなんとついにディスクを持っての入場!
さぁ、結果はいかに!と期待したのですが、翔のテンションはいまいち上がらず、
さすがにまだディスクでのキャッチは難しかったのでしょうか。
ボールからディスクに興味を持っていけるかが課題になりそうですね。
もう少し辛抱強く練習をして、ディスクをしっかりとキャッチする姿が見られるのを
楽しみにしています!
そしてもう1頭の愛犬の仁。
サマーカットで、頭から背中にかけてモヒカンのようになっている独特のカットが特徴の仁は、ボールでの参戦!
ボールでのキャッチは問題なくできていますね。
ところが、1Rでは松浦さんのフットフォルトが…(笑)。
仁はしっかりと走ってキャッチをしてくれていただけに、もったいない…。
次回の参戦ではフットフォルトに充分にご注意を! またのご参加をお待ちしています。
<伊藤慎吾>
〈レディース〉クラスサバイバル
事前エントリー33チーム、当日エントリー2チームの全35チームでの戦いです。
1Rを終え、2R進出チームは20チームまで絞り込まれました。
2R、見事なゲームを見せてくれたのは、岡本彩&RONRON。6Pを4投と5Pを1投決めて
合計29Pをたたき出し、決勝Rへ! そして、その勢いはとどまることなく、
決勝Rでは6P×5の30Pの成績を残し、そのままゴールイン!
優勝おめでとうございました!!
さらにすごいチームといえば、1Rから決勝Rまで19回投げ込んですべてキャッチを成功させ、
一度も地面にディスクを落とすことなく、パーフェクトゲームを収めた吉田美嘉子&心美!
1Rでは7投成功させ22P。2Rでは6投成功の24P。決勝Rは6投成功の23P!!
最終的な結果は4位となってしまい、入賞を果たすことはできませんでしたが、
まさに記憶に残る、記録的にも目を見張る、そんなゲームを見せていただきました。
個人的に注目のチームだったのが、地元静岡県からのエントリー、佐藤千秋&メモ。
浜名湖ガーデンパークとくればこの方と言っても過言ではないでしょう!
1Rでは力強いスローで22Pを挙げ、2Rへ進出。そして2Rでも3-4Pエリアと5-6Pエリアを交互に入れるスタイルで25Pを挙げて決勝Rへ。決勝Rでは1投目にミスが入り、トータルは16Pの6位でフィニッシュ。
今回は惜しくも入賞を逃してしまいましたが、今後も目を離せないチームではないでしょうか。
<ドギーズ>クラスサバイバル
久しぶりの大きな大会となりましたGI浜名湖ガーデンパーク。
事前エントリー27チーム、当日エントリー5チームの全32チームでのゲームです。
抽選会からすでに戦いははじまっているわけですが、今回最も不運だったチームは
上田眞実さんと上田よりさんのご夫婦。おふたりともBグループに入ってしまいました。
しかも、Bグループは愛知の重鎮こと鈴木哲&PATTY、さらに決勝R進出常連の川部浩&礼と強豪揃い!
Bグループのトップは川部浩&礼。4投中3投成功の18P。
1投ミスはしたものの、後続にプレッシャーを与えるのに充分なポイントを出しました。
そして、夫婦そろっての2R進出なるか?上田眞実&レガロ!
1投目をミスはしたものの16Pでフィニッシュ。
しかし、最後に控えているのは、前日の〈ドギーズ〉クラスを制した鈴木哲&PATTY。
このポイントでは若干不安か?
続くは上田より&レガロ。奮闘はしたものの10Pでフィニッシュ。
残念ながらこの時点で、夫婦そろっての2R勝ち上がりはなくなってしまいました。
最後の登場は鈴木哲&PATTY。あとは上田眞実が勝ち上がりなるか? それとも鈴木哲が勝ち上がるのか?
結果は、鈴木哲&PATTY、合計16P!!
Bグループの勝ち上がりは川部浩&礼、上田眞実&レガロ、そして鈴木哲&PATTYとなりました。
鈴木哲&PATTYはこのまま勢いを維持して、2Rも合計24Pで突破! 決勝Rでも24Pをたたき出し、
2日間連続で〈ドギーズ〉クラスを制することになりました!!
■1日目〈プレジャー〉クラス
風のイメージが強い浜名湖ですが、この日は穏やかな気候とほぼ無風という天気でした。
事前エントリー4チームと当日エントリー1チームの全5エントリー。
この日は〈ベテランズ〉クラスが行われないので、ベテランワンコもご参加いただきました。
10歳のワンコが2チーム。田川美紀&MoMo-ron、松浦豊子&ボニータ。
MoMo-ronもボニータも年齢を感じさせない素晴らしいゲームを見せてくれました。
そして、ほかの3チームは若いワンコとなりました。
まずは内山又一丈&ノア。ノアは2歳のボーダー・コリーの女の子。
そして、浮田たかよ&茶々丸、茶々丸は2歳のボーダー・コリーの男の子。
最後は、谷端賢二&JAH KNOW。JAH KNOWは9ヵ月のウィペットの男の子。
みんな楽しそうに遊んでいる様子でした。
ちなみに、この日の〈プレジャー〉クラスは3位Tが3チームということで、
5チームすべてが入賞という快挙(?)。
皆様、おめでとうございました。
■1日目〈チャレンジゲーム〉
この日は斎藤千草&ピーチと、松浦紀貴&翔の2チーム。
「飛び入り参加でガンバルよ!」とコメントをいただいたのは斎藤千草&ピーチ。
斎藤千草さんの一投目は…ドッグファウル!?
ピーチが先行して出て行ってしまいました。
〈チャレンジゲーム〉にもドッグファウルとフットフォルトはありますので、
次回ご参加のときはご注意ください。
いつ浦鵜、静岡県のおとなり、愛知県からエントリーいただのが松浦紀貴&翔。
翔はA・C・スパニエルの1歳の男の子。
一生懸命ボールを取りに走っていました。
もしかしてディスクよりボールのほうが好きかな?
まだまだ若いワンコなので、これからが非常に楽しみです。
どちらのチームも入賞!
おめでとうございました。