NDA初の七五三企画を絡めた3連戦、天候にも恵まれて熱戦が繰り広げられましたね。
開会式後には、対象のワンちゃんたちに集合していただき、記念写真を撮りながら、たいへん和やかにスタートすることができました。
これからも、元気に年齢を重ねていってくださいね♪
さて、この3日間を振り返り、皆さんの活躍ぶりを掻いつまんで見てみましょう。
【11/2】
初日はフリースタイルからスタートしました。
先陣を切ったのは、萩原さやか&codyチーム。前回の寒川以来の参戦でしたが、CODYのテンションが上がらずに、なかなか思うような演技ができないファーストラウンドとなってしまいました。しかし、決勝では、構成をしっかりと見直して、codyを動かしながらテンションを上げる作戦とお見受けしましたが、見事にcodyをコントロールしながら技数も多く素晴らしい演技を披露してくれました。1日の演技のなかで、修正していけるスキルの高さを伺わせる楽しみなチームがまた増えましたね。
いつもの安定感を見せたのは太田博彦&シトラスチーム。このところ、ラウンドの途中でテンションが下がることが見受けられたのですが、この日はファーストラウンドからそんな素振りもなく、大好きなフリップを軸にボルトも決まり、このところ構成に加えたプラントやマウステイクなどの小技も冴え、楽しいラウンドを披露してくれました。決勝になっても、その好調をキープ、会場も大いに盛り上げて演技を終了してくれました。
しかし、やはり会場を一番賑わせたのはこのチーム、萩原幸子&ステラチーム。得意の高いバックボルトとリズム感の良いマルティプル、キレのあるフリップとともに、吠えるステラ(笑)たいへん楽しい演技で決勝まで盛り上げてくれました。
フリースタイルは色々と技も構成も自由度がある分、初めは踏み込みにくいと感じるかもしれません。しかし、愛犬の特徴を探りながら、技をひとつひとつ増やしていける楽しさはディスタンスの比ではありません。少しでも興味のある方は、是非ともチャレンジしてみていただきたい競技です♪
ディスタンスの細かい結果報告はリザルトに譲るとして、主だったシーンを掘り起こしたいと思います。
◎レディースクラス
決勝進出者のうち、唯一今シーズンの初優勝が懸かっていたのが、予選を首位通過した服部香織&しゅるり。予選2位の松田純子&翔陽がノーミスで競技を終え、その差は27P。しゅるりも負けじと6Pキャッチを確実に重ね、4投を終えたところで24P、その差は3P。会場も大いに期待の歓声で沸き返ったラスト1投が奇麗に放たれ、誰もが今期初優勝!と思った瞬間… そのディスクはシュルリの口から弾かれたのでした。残念~~! 次回以降にお楽しみが増えましたね。
◎ドギーズクラス
この日、当日エントリーで乗り込んだのは、旧ジャパンカップ王者・村松久弘&ピノ。このところ、メキメキとその実力を示し始めた山中智&APOLLOや新星・菅谷邦一&QUATTROなど強豪ひしめく中、かつてのコンビネーションを彷彿とさせるスローイングとキャッチで、見事に優勝!! 前週の羽生に引き続きの優勝となりました。久坊の嬉しそうな笑顔ったらありませんでしたね。本当におめでとうございました。
◎スーパークラス
今大会、久々登場の野仲大輔&ROA。このところ調子を上げている高倉知也&羽陽・陽那をやっつけに来たと豪語しての登場!その結果は… 惜しい!準優勝でした。
この他では、梅津正貴&DOOBIEの活躍が目立っていましたね。スローイングの距離はいつも出るチームでしたが、肝心な1投に泣くといったシーンが過去にありましたが、この日の梅津は違う!素晴らしいコントロールで、予選3位で決勝進出。その順位を死守しての入賞となりました。
対馬和幸&aglaiaもドキドキのキャッチングで会場を盛り上げていました。何せ、たった数センチのエッジを噛むのが好き?自分が投げる身になるともうドキドキでしょうね。津島さんの投げと噛み合った時のこのチームの爆発力は凄まじいものがあります。今後も期待して見ていたいチームですね。
ちょっと気になるのが、爆発的なポイントを上げて脅威となっていた高橋里奈&Rigelのキャッチ率がこのところ落ちていること。圧倒的なスピードを活かしたプレーは里奈の抜群のロングスローも相まって躍動感に溢れているのですが、このところ、成績としてはやや大人しい位置に甘んじています。競技後にはしっかりと調整する姿も印象的でしたので、復調はどの大会か?そんなことも気になりますね。
◎S2クラス
こちらも久々登場の小笠原真一&ラブリが大活躍。初めはゲーム感が戻らなかったか、予選4位通過でしたが、決勝では他を圧倒する29Pを挙げ、大逆転、今季の初優勝を飾りました。
◎Others
今回、個人的に気になったのが、当日エントリーしてくれた森本孝誠&シーマ(ピンシャ―)です。そのちっちゃい体から想像できないやる気マックス振りを受付時から発揮。周りの投げ練習のディスクに即反応。お手並み拝見のチャレンジゲームでは2キャッチを決めてくれました。あのちっちゃな体とお口でのキャッチには興奮しました。今後も是非ともご来場いただいて盛り上げてくださいね。
それから、大御所・岡家擁するタンタンのチャレンジゲーム。いよいよキャッチが決まりました!!会場の何と沸き上がったことか。努力が実を結んだ第1歩ですね。これからもその真摯に取り組む姿勢でディスクドッグ会を牽引してください♪
【11/3】
◎スーパークラス
光ったチームを一つだけ。松田民也&翔陽チーム、この日の民也は違っていた。スローの飛距離は同世代の私からすれば本当に素晴らしいディスクを普段から投げこむのだが、右に引っ張る光景を何度見てきたことか!(失礼)しかし、この日は良かった。キャッチ力抜群の翔陽を活かしきり、TOTAL100P!!素晴らしいゲームでした。
◎S2クラス
ここでは川口正巳&飛雄馬チームが素晴らしかった。こちらも伸びのあるスローが冴え、飛雄馬もそのスローに応えた豪快なフォワードジャンプを次々と決め、予選から首位を譲らずにフィニッシュ!初優勝をもぎ取りました。
◎レディースクラス
このクラスでは、年間ランキングでもトップをひた走る高倉芽生&花音に尽きるでしょう。現在11歳、その年齢を考えると全投キャッチできる子がどれだけいるかを考えれば体力的にも秀でていると言えるのに、この日は予選で1ミスありながら56Pで首位通過、そして決勝では34Pを挙げてTOTAL90P、見事な優勝を飾りました。決してスピードに長けている訳ではなく、レトリーブも完璧ではない。それでも、ゲームの流れは完璧なんですね、このチームは。それほどいいリズムでゲームをする姿を現在悩みを抱えているチームは是非とも参考にしていただきたい。ディスクドッグは楽しんでやるものですよ!そんな声が聞こえてきそうな素晴らしいゲームでした。
◎ドギーズクラス
ここでも久々登場の阿部孝浩&julianneが大活躍。阿部さんのスローはまだ本調子とは言えませんが、何せjulianneのキャッチがうまい!他を寄せ付けない強さを見せつけての優勝でした。
◎タイムトライアル
田中明子&Mattheewチームが好タイム17’81をマーク。この競技を継続して取り組んできた成果が上がりつつあるように感じます。
【11/4】
◎スーパークラス
連日2位に甘んじた野仲ROAチームが当日エントリーで覇権復活を目指して居残り(笑)気合が入ってます。
これをあざ笑うかのようにその上に立ったのが平田元&沙海。こちらも前日までくすぶっていたチームの一つですが、持ち前の沙海のスピードと8Pと6Pを自在に操る元ちゃんのスローイングスキルがはまり、この日はミドルコートながらTOTAL102Pでの優勝劇となりました。
◎S2クラス
前日のレトリーブに課題ありと見て?この日の高倉知也&陽那チームはS2に調整エントリー。もう、圧倒的な強さ、特に決勝は40Pで圧巻の優勝でした。
◎レディースクラス
この日は高根美紀&クム・チェイルに限ります。今期はクムとスーパークラスに乗り込んできたミキティですが、周りの雰囲気が肌に合わないのか、極度の緊張状態に陥ったように思ったプレーができずに悩んでいました。それが、先日からレディースクラスに戻って本来の楽しさを取り戻したように見受けられました。特にこの日はチェイルとも噛み合ったゲームで、セカンドラウンドの31Pは見事でした。クムとのプレーも本来の伸び伸びとしたスローイングが光り、クムの気迫も素晴らしかった。堂々の優勝、おめでとうございます。
◎ドギーズクラス
ここでは、今期の思い入れに気迫さえ感じる千葉利彦&だいずチームが躍動しました。今期はJCを視野に常に上位に食い込んでいる元気なチームですが、この日も優しいスローとキャッチがうまく噛み合っていたようですね。
しかし、その優勝を阻んだのは辻圭介&なつみチーム。よく自爆する(失礼)ゲーム構成がこの日はうまくはまり、なつみが機嫌を損ねることもなく、圧倒的な差をつけて68Pでの優勝、お見事でした。
◎タイムトライアル
田村繁之&WIZが元気でしたね。参戦数がなかなか確保できないなんてお話も伺っていますが、このところ挑戦し続けているタイムトライアルにも慣れてきたようです。スピードのあるWIZと益々好タイムを重ねていける期待が膨らむチームですね。
◎others
何といってもこのクラスに注目!シニアクラスです。
この日は、昭和女子が積極的にエントリーされて、楽しい雰囲気を醸し出してくれました。演出側も”笑点のテーマ”で和やかで楽しい雰囲気を提供していたのですが、もう皆さん各チームがゲームそのものを楽しんでくれました。
会場も思わずニヤニヤするプレーぶりに脱帽です。これからもNDAの会場を大いに盛り上げてくださいね。
(文章:大塚 裕)