〈フリースタイル〉
今大会は小林真由美&SAFARIの1チームだけのエントリーでしたが、
素晴らしい演技を見せてくれました。
ジャック・ラッセル・テリアのSAFARIとの演技は、
体は小さくても技ひとつひとつの難易度が高く、拍手もたくさん上がり、
1Rでは高ポイントの38Pをたたき出しました。
対戦相手がいても優勝できるような成績だったのではないでしょうか?
〈レディース〉クラス
久々に15チームが集まったゲームを制したのはやはり
高倉芽生&花音。
肩を並べて井上美紀&ソナ&クムも奮闘しましたが、
今大会は高倉芽生の勢いには勝てませんでした。
どんどんと進化を遂げてきている高倉芽生&花音は、
30Pオーバーも当たり前に出すようになってきているレベル。
今シーズン、八幡瑛茉&DIESELが女性初のクアドラプルを達成し、
高倉芽生も密かに狙いはじめたのでしょうか?
今の勢いであれば、達成する日もそう遠くはなさそうです。
〈ドギーズ〉クラス
初日を制したのは、地元チームの上田眞実&レガロ。
1Rではキャリアハイの24Pをたたき出す好調ぶりを見せ、
決勝Rも安定あるゲームで優勝を手中に。
日曜日はあまり調子が出なかったようですが
今や東エリアの〈ドギーズ〉クラスを引っ張る存在なのは間違いなし。
今後の参戦にも目が離せません。
日曜日のゲームを制したのは後藤公彦&楽(ガク)。
今シーズンからランキングバトルに復活し、早速1勝目をゲット。
このあともさらなる活躍が期待できそうです。
2位になったのが“ギャンブラー”こと畔出裕隆&Brian。
かつては〈スーパー〉クラスにも参戦していたうえ、
ロングスローワーの憧れの舞台「漢祭り」にもノミネートされた実績も。
その畔出裕隆&Brianが久々に爆発したのが2R。
ロング3本勝負で25Pを挙げ、会場を盛り上げるパフォーマンスで決勝R進出。
決勝Rではあと1Pのところで後藤公彦&楽に届かず2位でしたが、
12歳とは思えないゲームを見せたBrianには大きな拍手が贈られていました。
そして、今大会から〈ドギーズ〉クラスのコートに戻ってきたのが井上美紀&アンナ。
過去には井上一樹さんとのペアでJAPAN CUP王者に輝いた実績の持ち主。
そんなアンナもすでに10歳という高齢の域に達していますが、
先週の加須大会の〈シェイク〉参戦でほかの〈ドギーズ〉チームを驚かす、
現役時代に負けないゲームを見せ、それをきっかけに今大会の参戦を決めたとか。
結果はなんと1日目2位、2日目3位と、両日とも入賞という素晴らしい成績。
このチームの復活により、ランキングバトルもさらに激化しそうな予感!
〈スーパー〉クラス
初日を制したのは平田元&海里。
パートナー海里の足の速さ、受け渡しの素早さから生まれる
6投回しのゲームは圧巻。
この日も1Rから決勝Rまでトータル18投を投げむ安定ぶり。
決勝R、1位通過で出番を迎えた平田に必要なポイントは30P。
1つミスをすればアウトというチームが多いなか、
このチームなら1投ミスをしても30Pは出せるというもの。
これが平田のメンタルの支えにもなり、
1つミスをしながらでも30Pをたたき出して優勝!
この平田元&海里と優勝争いを繰り広げていたのが、逆井孝幸&はな。
初の優勝を目前にして挙げた決勝Rの30Pはお見事でした。
昨シーズンから新しく加わったA・シェパードのともも確実に成長を見せています。
初優勝も遠くはなさそうです。
そしてこの日、3位になったのは佐藤賢悟&嬉楽。
例年に比べて参戦数が少なくなっているせいか、今シーズンは開幕から少し低迷気味。
ところが、ここにきてようやく試合感を取り戻してきた様子。
まだまだ本来の佐藤賢悟&嬉楽の強さを出しきれていないみたいですが、
このあと、クリスマスカップに向けて調整してくるのではないでしょうか。
2日目のスーパークラス決勝Rは、ポイント差が非常に僅差のなか、
予選通過下位のチームがハイスコアを記録して順位が大きく変わり、
最後まで優勝チームの予想がつかないおもしろい展開。
そういった決勝Rを作り上げたのが、予選通過7位Tで登場した高倉知也&花音。
7位Tから入賞枠3位を勝ち取った逆転ゲームは、ロングエリア8Pのキャッチを4本決め、
上位陣を追い込む32Pをたたき出し、若手らしい勢いを見せつけました。
これによって他チームにも火がつき、下位からの逆転劇がスタート。
6位通過の太田博彦&ジェラートは2Rで足を負傷しながらも、
的確にロングエリアをからめた得意のゲームで32Pを挙げ、2位まで順位を上げる奮闘ぶり。
その後、千葉県の地元チーム、直田徳幸&ハナも32Pをたたき出すゲームで、
ハイスコアの展開が会場をより一層を盛り上げることに。
そういった下位からの大きなプレッシャーを受けて登場したのが、
1位T通過、対馬和幸&織姫、中井まりお&DUKE、黒岩正樹&かぼすの3チーム。
トップの直田を超えるには31Pが必要という場面。5投回しの3チームは、
ロングを1本入れる必要からそのプレッシャーが1つのミスにつながり、
順位を大幅に落とすという結果に。
これにより、直田徳幸&ハナが先週の初優勝に引き続き、
地元千葉・栄町大会を見事に制して早くも2勝目を手にしました。
一気に力をつけてきた直田徳幸&ハナのゲームはトップレベルにまで上り詰め、
ほかのチームからの注目度も高くなってきているようです。
谷端勇志
〈S2〉クラス
事前エントリーが16チーム、当日エントリー6チームと合計22チーム。
2日目は20チーム超えという多くのエントリーをいただきました。
注目チームは田村繁之&Lustyチーム。NDAの大会はまだ数回の参加。
とはいえ、1Rでは19P、2Rでは16Pを挙げる好ゲーム。
あと一歩のところで決勝R進出とはなりませんでしたが、
これからドンドン伸びてくるチームではないでしょうか?
そしてもう1チーム、注目のチームは埼玉県からのエントリー、小山剛&rush。
1Rでは5-6Pエリアへ着実にディスクを運び、合計21Pと上位につけてフィニッシュ。
ところが、2Rでは4投中1投成功の6Pと失速。もし、例えば4投入れて3投キャッチの18Pを
挙げることができたら、決勝Rボーダーの36P以上となっておりました。
もうちょっとだけスローとキャッチの安定感が出てくると、
上位陣の仲間入りをしそうな、今後も活躍を楽しみにしたいチームです。
決勝R進出チームは、5位Tが2チームとなっておりましたので全6チーム。
今回の決勝R、注目チームは斎藤滋&Maple。
GIIゲームということで強豪がひしめくなか、予選通過4位で決勝Rへ進出。
決勝Rは5投中2投成功の8Pで終了となりましたが、Mapleはまだ2歳のワンコ。
これからどんどん成長していって、さらに強くなってくるのは間違いないでしょう!
優勝チームは、会場から自宅が35分という地元の白川政明&寿杏!
そして2位は白川政明&六花! 地元で1・2フィニッシュを果たしました。
3位は高梨雄次&ショーです。入賞チームの方々、おめでとうございました。
ご参加いただきましたチームの方々、お疲れさまでした!
〈チャレンジゲーム〉
2日目。当日エントリーの上田眞実&ルーチェ、尾川紗希&そら、岡野昌司&アビス
の3チームでのゲームです。
まずは〈ドギーズ〉クラスで絶好調の上田眞実さんと1歳のルーチェとのチーム。
「ただ今、キャッチの練習中です」とコメントを頂戴しておりました。
このチームで〈ドギーズ〉クラスへ参戦も近い!?
これから大暴れしていただきましょう!
続いては尾川紗希さんとそらのチーム。
「今までずっと〈ローラーゲーム〉に出場していましたが、今回は〈チャレンジ〉にトライ!」
とコメントをいただきました。
そらはラブラドール・レトリバーのもうすぐ6歳の女の子。
非常にうまく空中でのキャッチを決めていましたね。
1・2R合計46Pで見事優勝となりました。
次はぜひ〈プレジャー〉クラスにご参加くださいませ!
最後は岡野昌司さんとアビスのチーム。
アビスはシェットランド・シープドッグの8歳の女の子。
今大会唯一の犬種で、とてもきれいな毛並みとかわいらしい目が印象的でした。
自らディスクをはじいて7Pエリアまで伸ばす好プレーも出し、1・2R合計43Pで2位!
おめでとうございました!
〈プレジャー〉クラス
1日目。2チームのキャンセルがあって事前エントリー4チーム、当日エントリーの2チームを加えた合計6チームでのゲームです。
まず3位は、あんじーこと大久保泰子さん、そしてSPIKE!のチーム。
「こんにちは! スパイク、ブサ○クです!」とおなじみのコメント(^^;)
1R12P、2R13PのGT25P。まだ11ヵ月のSPIKE!はこれからどんなゲームをしてくれるのか?
非常に楽しみなワンコです!
続いて2位は、田澤恵理さんとボータンのチーム。
初めてのNDAの大会とのこと。ディスクをはじめてまだ半年とのことでしたが、
非常にうまいスローを投げていました。2Rでは5投中5投キャッチの24P!
初のエントリーでの入賞、おめでとうございました!
ちなみに旦那様の田澤秀考さんとボータンのチームは、クラスアップして〈S2〉クラスへ。
すると、初出場にして初の決勝R進出を果たしました。今後に期待大です!
そして1位は、笠原崇司さんとQuickのチーム。
1Rで23P、2Rでも17Pと、2Rとおして大きなポイントを挙げていました。
エントリーすると毎回入賞しているような…。強すぎます。
いつ本格的に参戦してくるでしょうか? 若手注目チームとなってきそうです。
〈ベテランズ〉クラス
キャンセルが1チームあって事前エントリー5チーム、当日エントリーが2チームの合計7チーム。
最近〈ベテランズ〉クラスへの参加チームが増えてまいりました。
今回ご参加の田島直忠さんのコメントに、
「寒くなってきました。人も犬もケガのないよう楽しく過ごしましょう」
とありましたが、軽くストレッチなど準備運動をしてから、
愛犬や仲間とゲームをお楽しみいただけたらと思います。
今回一番の年長チームは、中野ゆみ子さんとあずきのチーム。あずきはただ今14歳とのこと。
〈レディース〉クラスに参加していたときに、しょっちゅう来ていた思い出いっぱいの場所。
あずきも尻尾を振りながら、楽しそうにディスクを追いかけていました!
そして同じく14歳のバジル。プレーヤーは太田博彦さん。
〈ベテランズ〉クラスでは説明不要のおなじみのチームとなっております。
「バッちゃん、今日も好きなように走っていいよ」とのコメント。
ディスクをキャッチしたあと、楽しそうにグルグル回っていました。
今大会で1位となったのは、白川政明さんとこはるのチーム。
こはるは現在11歳9ヵ月。もうすぐで12歳ですね。雪遊びが大好きとのことです。
ケガのないように、またご参加ください。優勝おめでとうございました!
〈シェイク〉
参加数は全部で13チーム。いつもなら〈S2〉クラスの方が非常に多く集まりますが、
今回は岡祐司&ほのかのみとなりました。〈ドギーズ〉クラスも河内芳夫&海の1チームのみ。
〈レディース〉クラスからは5チーム。〈スーパー〉クラスからは6チームとなりました。
1位のチームは高倉芽生&花音。1Rでは32Pといきなり30P超え!
前回の〈シェイク〉でも1Rで30P超えをして、後続にプレッシャーをかけていました。
2Rも34Pと〈スーパー〉クラス顔負けのポイントをたたき出し、見事1位。
おめでとうございました!
2位となったのは、1Rで36Pと大きなポイントを挙げた太田博彦&バジル。
2Rでは1投のミスがあり23P。それでも合計59Pまで積み上げてフィニッシュ。
入賞おめでとうございました!
ちなみに唯一の〈ドギーズ〉クラスから参戦の河内芳夫&海チームは、
かなり投げ練をしてきたのではないかと感じさせるほど、
スムーズに3-4Pエリアまでディスクが伸びてきていました。
これがもっと安定した軌道のディスクになってくると、
ポイントもぐっと上がってくるはずです。頑張ってください!
岩崎泰大