久々に行われた裾野大会は三重から服部紀子、兵庫から木野島夫妻の遠征チームを交えて
大きな盛り上がりを見せていた。
スーパークラス
1日目は合計29チームにて行われた。
この日活躍を見せたのは水上雄大&八朔、さらに水上恵美子&八朔の水上夫妻でした。
水上雄大&八朔はランキングが物語るように常に勝負の中心にいるが
この日とくにすばらしかったのが妻の恵美子&八朔だった。
予選Rで見せたゲームはノーミスのゲーム
しかも7投回し(結果6投回しでもよかった)の31Pまでもみせる盛り上げようだった。
夫の雄大&八朔に続くように決勝Rに進出を決めていた。
他にも小山内一之&アッシュ、鈴木康男&SKIP、菊池誠&MAYHEM
高梨雄次&メルロー、服部紀子&レインが決勝Rに進出を決めていた。
決勝Rは1位通過の水上雄大&八朔を追いかける状況の中スタートした。
まず最初に登場したのは小山内&一之&アッシュ。
安定感のあるチームだけに決勝Rでもミスなしのゲームで見事
パーフェクトゲームを達成してコートを去っていた。
その後、同じく安定感が持ち味の鈴木康男&SKIPが登場してきたが
珍しくスローに乱れが出てしまい順位アップに繋がらなかった。
そして次に菊池誠&MAYHEMが登場したがMAYHEMが
懸念していた戦意喪失となってしまい思うゲームにならなかった。
この段階で小山内一之がひとつひとつ順位を上げる展開に発展してきた。
これを止めるようにこの日の注目チーム水上恵美子&八朔が
伸び悩むチームが続く中、なんとかゲームを盛り返し
小山内一之&アッシュと並ぶトップタイにたってきた。
その後、高梨雄次&メルローは決勝Rのプレッシャーに打ち勝てずに
悔しい0ポイントでフィニッシュ。
服部紀子&レインはこの後の登場の水上雄大&八朔の実力を見込むように
博打の10P4本を狙うゲームを見せてきたが1本の成功で終わり
優勝を逃してしまった。
これにより、水上恵美子&八朔、小山内一之&アッシュは入賞確定の
位置まで順位を上げていた。
そして水上雄大&八朔の出番をむかえた。
決勝Rであげないといけないポイントは23Pと決して低いポイントではなかったが
この日の水上雄大は余裕さえあるゲーム運びであっさりと優勝を手にして
コートを去っていった。
水上という大きな存在が他のチームを力ませていたようにもみえた決勝Rだった。
ゲームは小山内一之&アッシュと水上恵美子&八朔の2位決定戦に移った。
水上家としては初の1.2フィニッシュが見えていただけに気合いが入る場面だった。
まず先発の小山内一之&アッシュのラウンドからスタートした。
ここまでの安定感のあるゲーム同様の見事すぎる6P×5本=30Pをあっさりと上げて
水上恵美子に大きな試練を残してコートを去った。
これを受けて登場した水上恵美子&八朔は多くの応援を背に入場してきた。
1Rで31Pを叩き出していただけに不可能ではない戦い。
これには水上恵美子も気合は十分入っていたようだった。
そして始まった決勝Rの1投目は思い切りの良いスロー。
しかしディスクは豪快にコートの外に飛び出てしまった。
その後2投目以降も乱れ打ち状態に。。。
立て直そうと6Pを1本決めてきたがその1本のみの成功となり
ラスト1投はオフィシャルで一生懸命お仕事をしていたMCにディスクをぶつけるという
策で会場を盛り上げてゲームを終えた。
結果、小山内一之&アッシュが2位に輝き水上恵美子&八朔は3位となった。
2日目
は朝から天気も良くおだやかな1Rスタートとなった。
次第に風が吹き始めポイントも伸び悩む予選ラウンドだった。
その中この日の主役となった林勝利&JAKEは
1.2R合計60ポイントをたたきあげる活躍を見せていた。
追いかけていたのは掛川の勝負師・小泉伸人&YUI
そして昨日の優勝チームの水上雄大&八朔だった。
どちらも林に負けないそれぞれの持ち味を生かしたゲームを見せてくれた。
水上雄大は独特の低い姿勢で投げ込むスローで
風をうまく攻略しての予選突破を果たした。
そして小泉伸人は10歳という高齢のYUIと長年かけて作り上げた
チームワークをみせる素晴らしいゲームで会場を盛り上げ決勝Rにコマを進めていた。
その他にも昨日、下位からジャンプアップの2位をつかみ取った小山内一之&アッシュ
神奈川の井上一樹&ソナ、静岡の浮田徳久&バロン
埼玉の鳥海達也&さらだ、東エリアのロングスローワー祭漢の小向智宏&SOL。
と実力者達が決勝R進出を決めていた。
中でも要注意チームとなっていたのは小向智宏&SOL。
1Rで10Pを3本決めて、結果クアドラプルを逃すというゲームをしていただけに
一発逆転のゲームをしてくる可能性があった。
しかし優勝争いを繰り広げたのはベスト3に収まっていた水上雄大&八朔
小泉伸人&YUI、そして林勝利&JAKEだった。
水上雄大&八朔は昨日みせた爆発するようなゲームを狙ってきたが失敗に終わりこの日の優勝を逃す結果に。
その後小泉伸人、林勝利の一騎打ちに。
小泉伸人にとって林勝利は宿敵のライバルでもあった。
と言うのも、林勝利がスーパークラスデビューを飾った6年前のG1シーズン開幕戦の決勝R
で優勝を奪われるという悔しいゲームがあったからだ。
華々しいデビューを飾った林勝利はデビュー1戦目からスーパークラスのトッププレーヤーの仲間入りをし
強者たちからも注目を集める存在になっていた。
そして、リベンジ戦となる小泉伸人&YUIのラウンドがスタートした。
強い向かい風の中スタートしたゲームは10歳という高齢のYUIの事を考えながらも攻めの姿勢を見せてきた。
ゲームは4本のキャッチを決めてラスト1本は時間が間に合わずフィニッシュし
林勝利を14P突き放した。
それを受けて登場した林勝利&JAKEは小泉伸人を意識しすぎていたのか
1投目から緊張している様子でミスからのスタートとなった。
その後2投目以降も予選で見せた抜群のスローは見られることなく
危なっかしいラウンドが続いた。
それでも予選ポイントであげたポイントがアドバンテージになり
なんとか
1P交わして優勝を手に入れた。
普段あまり緊張をしている様子を見せない林の緊張した様子は新鮮でした。
S2クラス
鳥海達也&りんごを筆頭にランキング上位陣22チームにて行われたS2クラスは
なかなかレベルの高いゲームを見せてくれた。
予選Rは高倉知也&羽陽が久々に好ゲームを見せてトップに躍り出る展開。
追いかけていたのは
鳥海達也&みずな、浮田徳久&いちご、森田博幸&エース、保科雄視& LAVI
とS2クラスでなの知れた若手ホープ達だった。
中でも森田博幸&エースはスーパークラスにもチャレンジし結果も残す
実力者なだけに2Rを終えた時には高倉知也&羽陽を追い抜かし
トップで予選通過を決めていた。
その他のチームも1Rからのベスト5入りを他に譲ることなく順調に決勝Rに
進出を決めた。
どのチームもスーパークラスの舞台の経験者。
そんな中、全くの新人プレーヤー保科雄視&LAVIは経験の差というハンデ
を持ちながらの決勝Rをむかえていた。
しかし、先だって行われた豊橋大会では初優勝、さらには2日目も優勝と
急成長を見せていただけにこの日も期待は大きかった。
その期待にこたえるかのように決勝RではキャッチセンスのあるLAVIの助けをもらいながら
全投キャッチを決める素晴らしいゲームで決勝Rを動かしてくれた。
このゲームは上位陣にとって十分なプレッシャーとなり順位をひとつひとつ
かけあがってくる展開に発展していた。
だが、予選通過3位で登場した鳥海達也&みずながそれを上回る好ゲームをみせた。
スピード、キャッチ力抜群のみずなにスーパークラスで鍛え上げた鳥海のスローは
バッチリ息を合わせたように決まり見事6投回しのゲームで保科雄視&LAVIの
順位アップにストップをかけてトップに立った。
これを受けて登場した高倉知也&羽陽は決勝Rで思うようなゲームに繋がらず苦戦を強いられてしまった。
結果、鳥海達也に追いつくどころか保科雄視&LAVIにもとどかず順位を大きく落としてしまった。
まだまだチームとしての経験が必要なのかもしれない。
この時点で鳥海達也&みずなが優勝に王手をかけた。
そして最後の登場は森田博幸&エース。
エースの身体能力の高さは東エリアでも有名なだけに
鳥海としては一番の砦だったかもしれない。
しかし、そのエースは決勝Rで慌ててディスクを何度か弾いてしまい
暫定2位の保科雄視& LAVIを抜いたところでストップしてしまった。
これにより鳥海達也&みずなの逆転優勝が決まった。
3位には保科雄視&LAVIが輝くという順位の変動が大きな面白い決勝Rとなった。
ドギーズクラス
2日目は静岡の女将・村松佳代子&ピノ、東エリアの強豪親子・南家、千葉の仲良し夫婦・上田家
の参戦があり24チームと昨日より多いエントリーで行われた。
朝から難しい風が吹いていたため予選Rはどのチームもポイントが低く1投のキャッチが
勝負を分けていた。1Rでも2桁ポイントをあげるのがやっとという状況。
しかしその状況下の中、加島幸二&てつはなんと20Pを叩き上げるゲームで
会場を盛り上げてくれていた。
このポイントをなかなか超えるチームが出てこず優勝は加島に傾きかけていた。
だが、2R後半になるにつれてランキング上位陣がその実力を発揮してきた。
中でも久々に名を上げてきたのが昨シーズンのRokkie Of The Yearに輝いた辻圭介&なつみ。
目標のひとつの6Pエリアでのキャッチを決めて加島幸二の出番前にトップに躍り出てきた。
これをきっかけにすぐ登場の岩瀬久美子&雅、村松佳代子&ピノも追い打ちをかけるかのように
高ポイントを叩き出し加島にプレッシャーをかけてきた。
その加島はなんとかトップを守ろうと粘りを見せてきたが辻圭介には及ばず2位の位置で決勝R進出となった。
そして決勝R進出チームが出揃った。
そのチームは辻圭介&なつみ、加島幸二&てつ、岩瀬久美子&雅、村松佳代子&ピノ
南孝太朗&ダコタの5チーム。
予想外の展開だったのがドギーズクラスを引っ張る優勝候補の強豪
芹澤正彦、さらには川部家が予選で敗退になっていたことだ。
この強豪チーム達なしの決勝Rがスタートした。
まず最初に追い上げを見せたのは村松佳代子&ピノ。
トイプードルのピノのキャッチ力を信じきった力強いスローを武器に
下位から怒涛の追い上げを見せてくれた。
その後、岩瀬久美子&雅もここぞとばかりの気合いと色々な想いのこもった気合いのラウンドを披露し
村松に負けないゲームで会場を魅了。
この盛り上がりの中登場したのがゲームの火付け役存在となっていた加島幸二&てつ。
決勝Rでふたたびトップに駆け上がろうと意地を見せたが結果は0Pと悔しい結果に。
この時点で優勝の可能性は岩瀬久美子&雅か辻圭介&なつみに絞られる展開となり
辻圭介&なつみのゲームがスタートした。
そのゲームは辻の十八番スタイルの座り投でショートレンジを適確に狙うゲーム。
1投目からなつみとのタイミングもバッチリ決まり、あっという間に優勝ポイントに到達し
今シーズン初の優勝を掴み取った。
同時に久々の優勝には大きな喜びもあったようでした。
レディースクラス
1日目
合計20チームにて行われたレディースクラスは
決勝Rに大きな盛り上がりを見せてくれた。
誰もが面白かったというスーパークラスにも勝る戦いを繰り広げたのが
井上美紀&クム、白濱歩美&禄来の優勝争い。
どちらもディスクドッグのスタートはドギーズクラス。
その当時も幾度となく熱い戦いを繰り広げていた。
その後、どちらもボーダーコリーを迎え入れレディースクラスに舞台を移すという
同じような経歴をたどっていた。
だからこそライバル視もしてしまうところではないだろうか。
井上美紀&クムは白濱よりも早くレディースクラスに舞台を移し
先シーズンは今スーパークラスで活躍を見せているレディースクラス女王の
高倉芽生&花音と渡り歩いていた名の知れた強豪チーム。
今シーズンはロングスローに磨きをかけてさらに強さを増していた。
そして白濱歩美&禄来はドギーズクラスで鍛え上げた安定感抜群の
ミドルエリア中心のゲームでレディースクラスデビュー早々に
名前を全国に知らしめていた。
ここ最近はレベルアップをはかるように10Pエリアのキャッチを目標に大会参加をしていた。
この両者の戦いに火をつけるきっかけになったのが先に登場した
井上美紀の見事な10Pエリアでのキャッチ成功だった。
白濱が目標にしているゲームを目の前で繰り広げたのだ。
結果も1本ミスをしながらでも29Pというスーパークラスさながらのゲーム。
これを見て闘争心に火がついた白濱歩美は1本目から目標の10Pエリアに向かって
全力でゲームをスタートさせた。
しかし1本目はわずか距離が足りずに8Pとなり
その後2本目に挑んだ。
今度は距離は十分だがコースアウトとなってしまいミス。
このミスは同時に残り投数で確実に10Pエリアに決めないと
優勝を逃してしまうという状況を作り上げていた。
3度目の正直で投げ込んだ全力のスローはみるみるうちにロングエリアに
到達し初の10Pを決めてこの瞬間に会場は一気に盛り上がりを見せていた。
優勝まではあと12Pで残りタイムもわずかとなっていた。
ここで白濱歩美はまず時間調整の2Pを入れてきた。
そしてむかえたラスト1投。
優勝するには再び10Pに決めるしかなかった。
この息を呑むような瞬間に放たれたラストスローはコートど真ん中
を突き抜けていく好スロー。
あとは10Pまで届けとだれもがスローに視線を向けていた。
しかし、ディスクは10P目前でスピードダウンしてしまい
もう一歩が届かず8Pエリアでのキャッチとなってしまった。
この瞬間白濱は悔しい2位そして井上美紀&クムの優勝が決まった。
2日目
は合計20チームにて行われた。
昨日の熾烈な優勝争いに勝利した井上美紀&クム、戦いに敗れた白濱歩美&禄来
のエントリーもありこの日もレベルの高い戦いが予想された。
その戦いの中心に立って出たのは白濱歩美&禄来。
昨日優勝を逃した悔しい気持ちを力に変えて1Rから上位に名前を残していた。
そのチームを追いかけていたのはロングのゲームを披露していた服部紀子&ファインと
ショートレンジをうまく使いこなす鈴木朋子&KAISERでした。
2Rでは1R出遅れをとったベテラン鈴木千香子がBOLT、りん共に
高ポイントをあげる追い上げを見せる中、服部紀子&ファイン
鈴木朋子&KAISERも負けじとベスト5を守りきり予選通過をはたした。
そしてポイントリーダになっていた白濱歩美&禄来も2R下位からの追い上げにひるむことなく
堂々と1位で予選通過を決めて昨日逃した優勝に向けて帆を進めていた。
このメンツで行われた決勝Rは鈴木千香子の驚異的な追い上げで大きく
状況が変わっていく展開だった。
まず最初に登場した鈴木朋子&KAISERは得意の4P×5本=20Pを上げて様子を見てきた。
それを受けて登場した鈴木千香子&りんは一歩上を行くミドルを絡めたゲーム
でトップに躍り出る活躍ぶり。
さすがと言ったゲームを見ての登場の服部紀子もさらに高いポイントをかぶせようと
挑んできたがあと一歩のところ鈴木千香子&りんにとどかずこの日の優勝を逃してしまった。
そして再び鈴木千香子が今度はBOLTで登場。
自らがあげたりんとのポイントを上回ろうという強い気持ちは
見事ミドルエリア5本の成功につながりトップをりんからBOLTに入れ替えて
万全の体制を作り上げてきた。
この鈴木の強敵な追い上げの後登場した白濱歩美&禄来は今日こそは優勝を手にしたい
気持ち一心でラウンドに挑んだ。
普段から安定感、勝負強さには定評のある白濱だけに今日こそは優勝を手にしてくるのでは
と予想をしていたが1本目からまさかのミススタート。
その後2本目に6Pを入れてくるが珍しくスローの安定感を失ってしまい3本目以降もミスが続く状況に。
こうなってくるとさすがの白濱も慌ててしまい気づいた時にはトップどころか
2位のりんにも追いつくことができずに2日連続で優勝を逃してしまう結果となってしまった。
これにより鈴木千香子が久々の1.2位の独占達成となり幕を閉じた。
フリースタイル
鈴木康男&SKIP、神立裕之&サマーフェスタ、小林真由美&SAFARIの
3チームの戦いとなったフリースタイルは1Rから王者・鈴木康男&SKIPが
圧倒的な力を見せつける展開だった。
その後2Rでは小林真由美がSAFARIの小さな体を生かすようにスクエアーを
何本か決める追い上げを図ったが
ディスタンスでも定評のある王者はそれを上回るゲームで予選トップを守り抜いていた。
決勝Rでは神立裕之&サマーフェスタがカントリー風の色のあるフリースタイル
で会場を和やかにしながら高ポイントをあげる追い上げを見せてきた。
それを受けてもやはり王者は強かった。
決勝Rではさらにミスをひらし1Rの高ポイントをまた上回るゲームで
その強さを見せつけてきた。
もちろん優勝を鈴木康男&SKIP。
今では敵なし状態となってきている鈴木康男&SKIPを止めるチームが
今後出てくるだろうか?
鈴木康男&SKIPの時代はまだまだ続きそうだ。
最後に
今大会もたくさんのオフィシャルジャッジの皆様に助けられました。
おかげさまで怪我もなく無事盛況で終わるができました。
本当にありがとうございました。
今週末は木曽三川公園大会です。
エントリーは限定数に達していますので当日エントリーをお受けすることができません。
多くのエントリーありがとうございました。
コートは2コートにて行う予定です。
設営は金曜日13時ごろからスタートです!
お手伝い募集中です!笑