〈スーパー〉クラス
1日目
1R、2Rとも圧倒的な力を見せつけていたのが木田高弘&カルーアミルク。予選合計62Pと2位に8P差をつける強豪ぶり。ところが、決勝Rではカルーアミルクがコート上で立ち止まってしまうというハプニングがあり、無念の途中リタイア。この日の木田であれば楽に勝てる試合だっただけに、悔しさも大きかったことでしょう。
その結果、優勝に輝いたのが岡本彩&JEYJEY。先週の滋賀・布施公園大会に続く2週連続の優勝! 決勝Rでは誰よりも高い31Pをたたき出して会場を盛り上げ、木田のハプニングがあったにしろ、この日の優勝チームにふさわしいプレーを見せてくれました。大会優勝の連続記録をどこまで更新してくるかも楽しみです。
2位に輝いたのは浮田徳久&バロン。こちらはうれしい初入賞! 強豪チームが集まった今大会の2位は、本当に価値のある結果なのでは!? 決勝でもミドルエリアを中心としたゲームで28Pという高ポイントを挙げての順位アップ。今回の初入賞をきっかけに、またさらなるレベルアップを図ってくることでしょう。初優勝の夢もそう遠くないかもしれません。
3位には小山内一之&アッシュ。前日に自らの誕生日を迎えて初の大会は、奥様不在の一人参戦で少し寂しさがあったのでは!? それでも、確かな実力の持ち主であるチームは決勝Rでも安定感のあるゲームを見せ、3位入賞という誕生日プレゼントを自らゲット。さらに、帰宅したら奥様がバースデーケーキを用意してくれていたみたいです。いい誕生日になったのではないでしょうか。おめでとうございます。
2日目
この日、優勝争いを繰り広げたのは、昨日の優勝チームの岡本彩&JEYJEY、手の故障がありながらも絶好調の伊東由樹&吹雪、優勝をあと一歩で逃し続けているモンスターウィペット深谷浩之&小夜、現在〈スーパー〉クラスランキング1位の浦野優一&凛娘の4チーム。
岡本彩&JEYJEYは予選通過7位から登場し、6P×5本=30Pという上位陣に1つのミスも許さない状況を作り上げたのはさすが。結果、上位にいた小山内一之&アッシュ、佐治紀仁&オリーブ、中村嘉伸&RamFernieAlpineの3チームを追い抜いて4位へと躍進。昨日の優勝といい活躍が目立つ岡本彩&JEYJEYの今後にはかなり期待ができそうです。
3位になったのは浦野優一&凛娘。決勝Rでは2投のハジキによって優勝を手にすることはできなかったとはいえ、それでも高ポイントをたたき出すあたりはさすが。ゲーム前には、高ポイントを挙げて上位にプレッシャーを与えて優勝を狙う、という力強いコメントも残していたほど。仮にハジキがなければ有言実行となっていただけに、このチームの強さを再確認したゲームでしたね。
優勝争いを繰り広げたのは、深谷浩之&小夜と伊東由樹&吹雪のウィペット対決。深谷浩之は64Pの大きなポイントを持って予選通過1位となり、3位通過の伊東由樹に追われる立場での決勝R。
先に登場した伊東由樹&吹雪は、渾身の6投回しを決めて31Pと深谷にプレッシャーを残してコートを後に。
深谷が優勝するために必要なのは24P。ここで深谷の頭をよぎったのは6P×4本で勝てる!といった、このチームにしては控えめなゲームプラン。結果、1つのミスから生まれた大きなプレッシャーに負けてしまい、今大会もあと一歩のところで優勝を逃すことに…。
ゲーム終了後、「攻めなかったのが敗因だった…」と話す深谷は、攻めの姿勢を貫いた伊東由樹とゲームを振り返っていた様子。やはり〈スーパー〉クラスは技術だけではなく、メンタル面もかなり重要だということ。次のリベンジ戦にかける深谷には、かなり期待が持てるのではないでしょうか。
〈レディース〉クラス
1日目
活躍を見せたのは当日エントリーで参戦の木田美花&チョコレートフラッシュ。1Rこそは伸び悩んでいたものの、2Rで見事6P×5本=30Pの高ポイントをたたき出し、予選通過1位で決勝Rに進出。その決勝Rでは、下位から岡本彩&RONRONが高ポイントを挙げて大きなプレッシャーを残してきたが、木田はそれをはねのけるゲームを展開。チョコレートフラッシュとは初となる優勝を手に入れ、ウィニングランとなりました。
惜しくもあと一歩届かなかった岡本彩&RONRONもさすがのプレー。決勝Rで一番高いポイントをまだ若干1歳のRONRONと挙げてくるあたり、スローワーのすごみを存分に見せつけました。この日の2位が翌日のさらなる活躍につながることに。
3位には杉浦幸子&こう。先週、布施公園で初優勝を遂げたチームはどんどん力をつけてきている様子。ミドルエリア中心の力強いゲームで、決勝Rも岡本に続いて2番目に高いポイントを記録。残りのシーズンでランキングも一気に上げてくるのではないでしょうか。この先のシーズンも要注目となりそうです。
2日目
前日2位だった岡本彩&RONRONが、この日は朝から絶好調。予選は頭一つ飛び出すポイントで1位通過を決め、決勝Rでは1分を使う前に優勝を決めるという余裕のゲーム。〈スーパー〉クラスだけでなく、〈レディース〉クラスでもこれだけの成績を残す活躍ぶりは、このあともまだまだ続きそう!
2位に輝いたのが吉田美嘉子&心美。無駄のないゲーム運びで決勝Rでも4P×6本=24Pを記録。今シーズン、久々にランキング争いへと帰ってきて現在はシングルランク。どこまで上がってくるか、これからがますます楽しみです。
3位は久々入賞の中村絵里&RamFernieAlpine。入賞どころか優勝する実力も充分に持ち合わせているチームながら、ここのところ2Rにポイントを伸ばせず、決勝Rを逃し続けていた状況。それだけに、5位通過から追い上げての今回の入賞は、特別うれしいものになったのでは!? これから本領発揮となることでしょうか。
強豪チームの復活にも期待が高まります。
〈タイムトライアル〉
1日目
鳥海達也&ぽんず、中村絵里&RamFernieAlpine、浮田徳久&バロンの3チームの戦い。
どのチームもいいタイムを出してくれましたが、鳥海達也&ぽんずは18秒58と自己記録を塗り替えての優勝! まだまだ記録を伸ばせそうなだけに、このあとのチャレンジにも期待したいところです。
2位は今シーズン初の参戦となった中村絵里&RamFernieAlpine。〈レディース〉クラスで投げ慣れた20mの距離感は完璧。いきなりの19秒07でのランクインでした。
3位は浮田徳久&バロン。この日はあまり調子が出なかった様子。27秒28の3位でフィニッシュ。しかし、今シーズンは16秒78という素晴らしいタイムをすでに記録。ランキングも現在1位と、このまま年間チャンピオンに輝く可能性は依然高いままです。果たしてストップをかけるチームが登場してくるのか、今から大いに楽しみです。
JAPAN CUP競技の1つである〈タイムトライアル〉。今シーズンの少しエントリーが少ない状況は、逆に言えばJAPAN CUP出場の権利をゲットするチャンスでもあります。かなり奥が深くておもしろい競技です。ぜひ皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
谷端勇志
〈S2〉クラス
2日目
ロケーションは非常にいいところですが、前日の夜中に降った雨により、スタートラインがぬかるんでおりました。そこで、開会式の前にコートを移しましたが、その際には会場にいらした多くの方々のご協力がありました。皆様、積極的にコート設営のお手伝いをいただき、誠にありがとうございました。
この日は事前のエントリーが11チーム、当日のエントリーが5チームの合計16チームとなりました。
1R、非常に大きなポイントを叩き出したのが、木野島佑亮&蓮花、鳥海達也&ぽんず、近藤啓太&ウェリナの3チーム。ともに合計26Pを挙げ、1Rでのトップタイとなりました。関東、関西、中部エリアの激しい戦い。2Rは果たして…。
2R、とくに勢いを増したのが、木野島佑亮&蓮花。6投中6投を見事成功させ、30Pと1Rをしのぐポイントを記録します。
一方、鳥海達也&ぽんずは16Pと失速。近藤啓太&ウェリナは22Pと、2チームの間ぐらいのポイントを挙げてきます。
1日目の優勝チームである鈴木隆文&リリーと、3位チームの鈴木富男&字路はこの日は不在。2位だった鳥海達也&りんごは、1・2R合計を39Pとし、予選通過5位Tで決勝Rへ進出しました。
決勝R進出チームは下記の6チーム。
予選通過5位T 岡本憲明&RONRON 1・2R合計39P
同5位T 鳥海達也&りんご 1・2合計39P
4位 鳥海達也&ぽんず 1・2R合計42P
3位 浮田徳久&茶々丸 1・2R合計44P
2位 近藤啓太&ウェリナ 1・2R合計48P
1位 木野島佑亮&蓮花 1・2R合計56P
初めに入ってきたのは、鳥海達也&りんご。決勝Rでは4投中3投成功の18P。GT57Pでフィニッシュ。この時点で木野島佑亮&蓮花を1Pかわしてトップに立ちますが、これではさすがに厳しいか!?
続くは岡本憲明&RONRON。ラウンドごとにポイントにばらつきがありますが、それでもしっかりと実力をつけてきたチーム。決勝Rでは5投投げ込むものの、キャッチ成功は2回。決勝R合計12P、GT51P。ここで2日目の優勝を逃すことになりました。
3番手は鳥海達也&ぽんず。1Rでは26Pと大きなポイントを挙げていたチーム。JCランキングで激しく首位争いをしている木野島佑亮&蓮花は56Pと大きなポイントを挙げています。その状況での決勝Rは、…伸び悩んでしまいました。決勝R合計14P、GT56Pと、このあとに控える木野島佑亮&蓮花と並んで、コートを去ります。
次はこのチーム、浮田徳久&茶々丸。1R22P、2R22Pと安定したポイントを獲得し、決勝Rへ進出してまいりました。決勝Rでは1投のミスがありましたが、18Pを挙げてGT62P。この時点のトップに立ちます。
そして、近藤啓太&ウェリナの登場。地元愛知からのエントリー。ここはぜひとも地元大会優勝を飾りたいところ。長身から放たれるディスク、勢いのあるスロー、決勝Rでも臆することなく投げ込んで、5投中3投成功の17Pでフィニッシュ。GT65P。木野島佑亮&蓮花の56Pとの差は9P。このポイント差では厳しいか!? しかしながら、最後まで何があるかわかりません。
最後に入ってくるのは、木野島佑亮&蓮花。トップの近藤啓太&ウェリナとのポイント差は9P。まずは1投目はランニングの3P。若干サシぎみのスローではありましたが、蓮花がカバーしてきます。続く2投目はランニングの5P。ここで近藤啓太&ウェリナとの差は1Pとなりました。緊張の3投目は…ジャンプの6P! お見事!! この時点で近藤啓太&ウェリナを退け、2日目の優勝を決定づけました。決勝R22P、GT78Pでぶっちぎりの優勝。おめでとうございます。
JCランキングで首位争いを演じている鳥海達也と木野島佑亮。この両者がいる〈S2〉クラスのゲームはやはり盛り上がりが違います。さらにこの両チームに負けじと他チームもナイスゲームをしてくれました。今後もますます目が離せませんね!
〈ドギーズ〉クラス
1日目
事前エントリー4チーム、うちキャンセル1チーム、当日エントリー3チームの合計6チームとなりました。無情にも決勝Rへ進出できるのは5チーム。1チームのみ2Rで終了となります。
まずは1Rから。
1Rから非常にナイスゲームをしたのが、山本憲斉&我闘。6P、8P、6P、7Pの合計27Pと驚愕のポイントをたたき出してきました。山本憲斉&我闘、このまま独走態勢か!?
逆に伸び悩んでしまったのが、松浦光男&ベッキー。2投目に大きく右に引っ張ってしまいコートの外へ。なかなか戻ってくることができず、3投中2投成功の8Pで終了します。2R挽回なるか!?
2Rで1番のポイントを挙げたのが、服部紀子&セブン。5投中5投成功の28Pで、1R18Pと合算すると46P! 予選通過2位で決勝R進出します。
予選通過1位はやはりこのチーム、山本憲斉&我闘。2R、22Pを獲得。1・2R合計49Pで決勝へ進出となりました。
さらに、忘れてはならないのがこのチーム、三林利依&RJ-BONO。2Rでは26Pと大きなポイントを挙げて、1・2R合計44Pでフィニッシュ。予選通過3位決勝Rへ。
残念な結果になってしまったのが、松浦光男&ベッキー。1・2R合計20Pでフィニッシュ。
1日目の〈ドギーズ〉クラス、非常にレベルが高い!
決勝R進出チームは以下のとおり。
予選通過5位 藤田浩子&オーティス 1・2R合計27P
4位 山本真衣&ナイル 1・2R合計29P
3位 三林利依&RJ-BONO 1・2R合計44P
2位 服部紀子&セブン 1・2R合計46P
1位 山本憲斉&我闘 1・2R合計49P
まずは藤田浩子&オーティス。今回はマイロは参加せず、オーティスのみの参戦となりました。決勝Rでは果敢に5-6Pエリアに投げ込み、4投中2投成功の12P。GT39Pでフィニッシュ。この段階で予選通過3位の三林利依&RJ-BONOに届かずに終了となります。
続いては、山本真衣&ナイル。この段階で29Pを所持していますが、旦那様の山本憲斉&我闘とは20Pも離れています。決勝Rでは非常にいいゲームを展開しました。1投のミスはありましたが合計18Pを挙げます。GT47Pで予選通過2位の服部紀子&セブンを1Pかわし、暫定の2位へ。
3番手は三林利依&RJ-BONO。やはり今回もこのチームが優勝をかっさらってしまうのか? 決勝Rは合計26P! これは後続に大きくプレッシャーをかけてきました。GTは70Pに到達。
4番手は服部紀子&セブン。〈ドギーズ〉クラスではまだまだニューフェイス。しかしながら、セブンの驚異的な成長と服部紀子のスローセンスにより、メキメキと頭角を現しております。決勝Rは合計14P。GT60Pで三林利依&RJ-BONOに届かずに終了となります。
最後は、山本憲斉&我闘。打倒三林といった感じでしょうか? 49Pを所持しての決勝R。三林利依&RJ-BONOとのポイント差は21P。1Rからの成績を考えれば、やってやれないポイント差ではありませんが、果たして…。
まずは1投目、やはりロングエリアを狙ってきましたが、ディスクダウンとなります。続く2投目はジャンプの6P。ここから快進撃なるか? 3投目は…ディスクダウン。追い詰められてのラストスローはジャンプの8P。決勝R14PのGT63Pとなり、三林利依&RJ-BONOの見事逆転劇となりました。
非常に悔しそうな表情をしておりました山本憲斉。しかしながら、1Rから一貫してのゲームスタイル。お見事でした!!
優勝は三林利依&RJ-BONO、2位は山本憲斉&我闘、3位、服部紀子&セブン。以上の方々が入賞となりました。おめでとうございます!
〈チャレンジゲーム〉
1日目
事前エントリーはありませんでしたので、当日エントリーの2チームとなりました。
「デビュー戦です。」とコメントいただいておりましたのが、位田純志さんとばとんのチーム。ばとんは8ヵ月のウィペットの男の子。1Rでは14P、2Rでは6P。合計20Pを挙げて見事優勝となりました。おめでとうございます! これからどんな活躍を見せてくれるでしょうか? 非常に楽しみなワンコがまた1頭増えました!
2位となったのが神谷敏弘さんとOHANAのチーム。OHANAはウェルシュ・コーギーの男の子。「初めてなのでドキドキですが頑張ります!」とコメントをいただいておりました。1Rでは1投で終わってしまいましたが、2Rでは4回レトリーブに成功! 合計19Pで2位となりました。またのご参加をお待ちしております。
〈ベテランズ〉クラス
事前エントリー3チーム、当日エントリー2チームの合計5チーム。
非常に面白かったのが、和田悠作くんとJEYJEY。和田悠作くんは岡本彩さんの甥っ子で、まだ1歳10ヵ月だそうです。
「この日のためにいっぱい投げ練をしてきました」とコメントいただいておりました。コートの中に入るとみんなに見られて、ちょっと緊張?しちゃったのか、少しぐずってた感じはありましたが、それでもお母さんに抱えられながら、しっかりとディスクを投げ込んでくれました!
今度は自分の足でピーーンと立って、彩さんのようなナイスなスローをお願いします!
〈プレジャー〉クラス
事前エントリーが2チーム、当日エントリーが6チームの合計8チームとなりました。
2日目は雨の予報でしたが、曇りの天気。雨に降られることなく大会を終了することができました。
「高校時代のバスケットボールのコートネームはエルでした」とコメントいただいていましたのが小山利子さんとエルのチーム。コートネームがそのままワンコの名前になったのですね! でも、「小山利子」でなぜ「エル」なのでしょうか? 気になるので今度聞いてみたいと思います。
そして、エルの兄弟がルーク。大石哲也さんとルークのチーム。1Rでは18Pとナイスゲームをしていました。2Rでは三浦○也さんのポーズで登場。会場を盛り上げてくれましたが、0Pでフィニッシュ。笑わせていただきました!
岩 崎 泰 大