VOL.004
ミヨイ クログロ…
暦の上では春を迎えたが、こういう時期こそ雪の舞う機会が増えてくるもの。大雪に見舞われた先日の裾野大会では、会員の皆さんの相互協力により無事帰路につけたと聞いている。皆さんの人間性にあらためて感謝である。
さて、話を少し間が空いてしまった秋ヶ瀬大会に戻したいと思う。
私は日曜のみの参加であったのだが、この日は特別に輝いていたチームがあった。多田シャノンである。朱利氏とは〈スーパー〉クラス、マナちゃんとは〈レディース〉クラスでの参戦であったのだが、その安定感たるや他チームを寄せつけないレベルだった。
多田家のゲームはカフィの時代から見ている。個体に合わせて工夫を重ねる姿には感心するものがある。わが家のBINGO!と年齢が近いこともあるのだが、長短織り交ぜてのゲームプランは、彼らのその後のチーム作りに少なからず貢献しているのは容易に想像できる。
続いて迎えたシャスタで、〈フリースタイル〉の緻密なゲームも確立したものの、残念なことにシャスタは華やかだが短かすぎる生涯を終えてしまった。お二人はこのうえない悲しみを味わったことだろう。しかし、シャスタから学んだノウハウは、後に迎えるレムリアとシャノンにしっかりと引き継がれていくのである。
私が単純に区分けすると、レムリアではロングを交えたスローの正確性で組み立てるゲーム、シャノンではスピードを最大限に引き出す飛距離と時間を突きつめるゲーム、そんなタイプになるのではないだろうか。それぞれの個性を生かしつつ、自らの理想のゲームを追い求める探究心は、他チームの手本となり得るものである。
そして、秋ヶ瀬大会でのシャノンのゲーム、セカンドラウンドを終えた時点で朱利チームで60P、マナチームで62Pと抜群の安定感を見せていた。それは決勝ラウンドまで続き、朱利・シャノンが100Pゲーム達成で”黒ラベル”、マナ・シャノンでは90P達成で”黒ラベル”と、夫婦揃っての優勝に両チームとも華を添える素晴らしいゲームを見せてくれたのである。
このイケてるチームに憧れて、ディスクドッグを楽しむチームが増えてくれることを期待せずにはいられない。