VOL.034
有終の美
本会では初めて開催された“岡山市水の公園大会”。水辺のとても見晴らしのきくロケーションの公園である。今大会において、会員間の暖かな心の交流が素晴らしいプレーを生んだ。
今回の主役は山本憲斉&我闘チーム。先に行われた木曽三川公園大会でのエキストララウンドのグズグズ(失礼!)を払拭してお釣りが来る素晴らしいゲームを二日間にまたがり展開してくれた。
お仕事の関係で海外着任が決まり、国内でのゲームが今大会をもってしばらくは休戦になるとのことだった。エントリーチーム数こそ、多いとは言い難い状況ではあったが、彼の人柄だろうか、神奈川から大分まで、大変な距離を走って彼との1戦を交えたいと駆けつけてくれたチームもあって、見応えのある2日間となった。日曜日の開会式においては、各クラスから本当にたくさんの寄せ書きが詰まったディスクが、なんと4枚も青野ゴリちゃんから贈呈後、全員で賑やかに記念写真を撮り、とても本会の暖かみを感じる朝となった。
さて、競技には大分から駆けつけた鎌田ナッツ・リッツがその実力の片鱗を伺わせ、ある種の緊張感を生み出す。これに触発されてか、青野パンナ・メイプルも迎撃態勢を整える。東からは武藤ごんぞーチームが本当に珍しく大遠征を懸けてきた。これに山本夫妻がガーネット・ナイル・我闘を擁して受けて立つといった構図だったろうか。
初日の1投目こそ、やや力んだか、差し気味のスローだったが、以降はしっかりと修正し、本来の軌道で高めに大きなスローが展開された。これに何時もながらしっかりと走り込んでキャッチを決める我闘、このチームならではの小型犬としては珍しいとも言える豪快なゲームがしばらく見られなくなると思うと、感慨深いものがあった。
ゲームの詳細はリザルトに譲るとして、各チームが持てる力を存分に発揮すべく堂々と戦ったのち、この2日間を完全制覇し、有終の美を飾ったのはやはりこのチームはただ者ではなかったと強く感じられるところだった。
数年先に貴方が戻るまで、仲間たちがフィールドで熱い戦いを展開し、実力を高めて貴方たちを迎える準備を整えておくことだろう。
ありがとう、そしてGood luck!