VOL.035
JUST DO IT!
今年の夏は、猛暑、豪雨、天候不順と例年になく不規則で安定しないまま過ぎ去ろうとしている。これは、2017-2018シーズンを暗示するものなのか。今期のテーマは“JUST DO IT!”、スポーツ界においては既に聞き及んだことがある言葉かもしれない。僕の理解では、四の五の言わずにやるだけだ。やるっきゃない!といった意味合いだと受け止めている。
このサマーシーズンを終え、スタートダッシュを目論む各チームの顔ぶれを見ると、昨シーズンのランキング争いで苦しんだチーム、クラスアップを図るチームの意気込みを感じられる立ち上がりだったように思う。ここでは、このサマーシーズンを振り返りつつクラス別に展望を試みたい。
まず、S2クラス。当クラスは、昨シーズン上位にランクされたチーム(岡&吉四六、松田&ひなた、小野&ルーニー等)のクラスアップによる離脱もあり、どのような展開になるのか、とても楽しみである。中でも参加した大会で常に優勝に絡んだ柄崎&いおた、飛距離で群を抜く高倉&音羽、安定したゲームメイクの大井&シン、新鋭ながら爆発力のある浦野&杏娘、これにベテラン勢が新たなパートナーと組んで臨むチームがどこまで食い下がるかが見ものだ。
ドギーズクラスは、参加チーム数が限られていたので、展望を語るのは難しいが、熱意を感じたのは千葉&あずき・だいずチーム。開幕のやぶはらから単身で乗り込んだのをきっかけに檜枝岐まで暑さに負けないゲームを見せてくれた。あずきも大ベテランの域に達するがキャッチ欲が年々高くなっており、だいずに関しては、恐らく決勝に絡む実力を備えつつあるだろう。鈴木哲&PUTTIの成長も見逃せない。PATTYが偉大なだけに、継ぐ者の重圧は投げ手にこそあれ、溌剌と躍動しキャッチ欲も高まりつつある姿には心が躍ってくる。それから注目は、ペアを入れ替えた加島ファミリーである。夏は明らかに緑&てつリードだったが、幸二&むつのチーム力がどう高まっていくのか楽しみだ。もうひとつ注目したいのは、芹澤&CUSTARD・SWEETチーム、悩んだゲームも見受けられたが、かみ合うと他を寄せ付けない実力があるので、どう安定感をもって組み立ててくるのか楽しみである。川部夫妻と杏仁は相変わらずのパフォーマンスをみせていたが、他の昨シーズン上位陣がどう戦っていくのか、秋からの本格参戦から目が離せない。
レディースクラスは昨シーズンの突き抜けペア数チームがスーパークラスに上がる?!という噂があり、特に関西方面のオジサン達が戦々恐々としているのはさておき、現時点では岡&吉四六の台頭に目を見張る物がある。特に昨シーズン後半からのスローの飛距離が伸びて来ると同時に安定感も増し、常に上位を狙えるチームに成長してきている。これに安定感ではトップクラスの原田Tiki・Hearts、高村&クアトロ、現在ランキング首位にある伊藤&きのこの卓越したスピード、今期のランキングの台風の目になるだろう田村PEARL・WIZ、間違いなく上位に食い込んでくる卓越したゲームメイクの木田&ラムシナモン。ここに八幡、木野島、福島の100P超スローワーがどう絡んでくるのか。なかなか見応えのあるゲームが今期も期待できる。
そしてスーパークラス。ここは噂のクラスアップ組女性陣の動向から目が離せない。服部&ZONに加え、女性の更なる活躍は益々オジサン達が体を酷使することを強要するだろう。注目したいのは、奥様の活躍に触発されたか満を持して登場の伊藤&きのこ、その卓越したスピードを生かし、ゲームメイクによっては、昨シーズンの上位陣を脅かすポイントをたたき出せるだろう。これに成長著しい谷端&ZION、こちらもそのスピードを生かしたゲームを作れれば常に上位を狙える実力がある。今や、個別のチームを書き切れないほど層が厚くなった感が強い昨シーズンの上位組は、引き続き実力を発揮するものと察するが、タイトルを取った者、逃した者、手が届く栄冠の是非が各チームのモチベーションをどれだけ高めているのかも想像が付くところだ。
フリースタイルについては、夏に参戦を試みた太田&シトラスのスタミナが付いてきたことは評価したい。秋からの動向を見ていきたいが、我々中年の星の活躍を期待したい。スタミナと言えばタフ極まりない辻&なつみのドギーズ代表の活躍にも期待したい。上位陣では野仲、岡林、鈴木の三つ巴とも言える状況に割って入るチームは現れるのか、こちらも期待してみたいものである。
それから、今期から準レギュラー化するBINGO!だが、サマーシーズンでは四年目にして初のパーフェクトキャッチ(150P)を中畑&BRADEが達成し、最終戦では野仲&ROAも記録して確実にレベルアップしてきた。今期初めて目にする方も多くなるとは思うが、ディスタンスとは異なるこの競技の魅力を是非とも知っていただき、どんどん参加してほしいものだ。まずは、サマーシーズンチャンピオンを決する9月のやぶはら高原こだまの森大会に注目したい。
かつてないレベルに引き上がった戦いの舞台は整っている。今期はコートサイズの異なる(短い)フィールドを月一ペースで組み込んで行く方針である。夏の曽根大会で自ら体験したが、フィールドが10m異なる感覚が思った以上に大きな違和感を持つことを感じたものだ。正にアキュラシー(正確性)をもってゲームを組み立てるかを求められるので、このサイズのゲーム展開にも興味津々である。
プレジャークラスでは、今期より一定のエントリー数を超えたときに決勝ラウンドも行うルール改正が行われる。新しいチームの参戦をどんどん試みていただき、決勝に残る緊張感、3ラウンド目に順位をひっくり返す快感を体験して欲しい。それが更に上位クラスでの活躍に結びついていくことだろう。
愛犬への思いは千差万別。今期は一人ひとりの違った“JUST DO IT!”を是非魅せて欲しいものだ。