〈スーパー〉クラス
1日目
エントリー19チームでの開催となった1日目。
少ないエントリーながら、現在総合ランキング1位の浦野優一、2位の福島弘明&クロア、8位の伊東由樹&吹雪と、
シングルランカーが3チーム参戦し、さらに岡本彩&JEYJEY、木田高弘&チョコレートフラッシュと、
そのほかにも名の知れた強豪チームが集まっての濃いメンツでのゲームとなりました。
一方で、JAPAN CUPノミネート枠のランキング外チームも大健闘。
ランキング64位の佐治紀仁&オリーブは、決勝Rに素晴らしいゲームを見せて順位を1つ上げて4位につけ、
深谷浩之も現在ランキング71位の小夜を決勝Rに進出させる奮闘ぶり。
入賞こそは逃したものの、その後行われたシェイクで1・2R合計で60Pを挙げ、見事優勝を果たしました。
シェイクならではのボーナスポイントまでも獲得。ランキングも大幅に上がってくるのではないでしょうか。
そして、この日の優勝争いはランキング上位の浦野優一&凛娘、伊東由樹&吹雪、岡本彩&JEYJEYの三つ巴の戦いに。
伊東由樹&吹雪は決勝Rで6投回しに挑戦して優勝を狙ってきたが、最後の1投がミスとなり、
あと一息のところで優勝を逃し3位になりました。
その後、岡本彩がロングエリアの勢いあるゲームをみせたが、
こちらもラストの1投がミスとなって万全の態勢とまではいかず、予選1位通過の浦野優一&凛娘の結果待ちという状況。
登場した浦野優一&凛娘は、1投目からさすがといったゲームでスタート。
1分を使わずして優勝を決めるだろうと誰もが予想したが4投目からミスが続き、岡本彩&JEYJEYと並んで1位TとなりまさかのエキストラRに突入。
これで火がついたのは岡本彩&JEYJEY。
相手が予想外の展開で困惑している隙を攻め込むように、
エキストラRで10P.10P.8P.10P=38Pという高ポイントをたたき出し、浦野優一に攻めなければ勝てないという状況を突きつけます。
追い詰められて登場した浦野優一&凛娘は1投目にミスをしてしまい、
その後懸命に攻めてきたもののさすがに38Pを超えることはできず、この日の優勝を逃してしまいました。
これによって岡本彩&JEYJEYの優勝が決します!
ところが、ゲーム終了後の岡本は喜びの笑みを浮かべつつも少しおかしな様子。
理由を聞いてみれば、クアドラプルをまた逃してしまったのが悔しい、と。
女性初のクアドラプル達成を八幡瑛茉&DIESELに先を越され、その後服部紀子&レイン、木野島みゆき&蓮花と女性クアドラプル達成プレーヤが次々に誕生している今シーズン。
一番に達成するのは彩ちゃんだと期待され続けてきただけに、ここまでの悔しい思いには計り知れないものがあります。
しかし、近いうちに達成されるのは間違いないでしょう。
達成したときの盛り上がりは間違いなく一番大きいのではないでしょうか。
これからも応援していきたいですね。諦めずにがんばってください。
2日目
当日エントリーで水上雄大&八朔、小向智宏&SOLが、近場の千葉・栄町ではなく愛知・新舞子まで大遠征!
ほかにも八幡一家の姿もあり、1日目よりもさらに濃いメンツでのゲームです。
ちなみに、この日は風が強烈で、御前崎レベルの爆風が吹き荒れ、プレーヤーたちは苦戦を強いられるなか、
1投が勝負の鍵を握る展開となりました。
そうした状況下で活躍をみせたのが水上雄大&八朔。
ランキング5位を走る水上雄大は、ランキング1位の浦野優一&凛娘にとっても脅威のチーム。
1Rから巧みなスローテクニックで高ポイントを作り上げ、強さをみせつけます。
2Rでは二桁ポイントを挙げるのが精一杯という追い風のなかで23Pをたたき出し、
この日の優勝を一気に手繰り寄せる強豪ぶりを発揮しました
決勝Rでは、水上雄大になんとか追いつこうと浦野優一&凛娘も健闘しながらも、
追いつくことができず3位。2位に輝いた鈴木康男&SKIPは、決勝Rで一番高いポイント10Pをたたき出すテクニックをみせたが、あと一歩届きませんでした。
よって、水上雄大&八朔は1・2Rのみのポイントだけで優勝を決定!
ウィニングラウンドとなった決勝Rではさすがの水上でも苦戦を強いられていましたが…。
今回の優勝によってランキングを5位から2位に上げてきた水上雄大。
あとは浦野優一&凛娘だ、と気合いのコメントを残し東京に帰っていきました。
このあとのシーズン佳境における水上雄大&八朔の野望にも注目していきましょう!
〈レディース〉
1日目
1Rから〈レディース〉クラスを引っ張っていたのは服部紀子&レイン。
今では中部地方、関西地方の大会を中心に優勝を総なめにしている急成長中のチームはこの日も好調で、
予選通過1位で優勝へと着実に近づく勢いでした。
しかし、決勝Rでこの服部紀子&レインの前に、中村絵里&Ram Fernie Alpineが立ちはだかります。
強豪の木田美花&カルーアミルクとともに予選通過2位Tの中村絵里は、決勝Rでベストゲーム4P×6本=24Pと自分たちのできるベストゲームを成し遂げてトップに立ったのです。
その後に登場した服部紀子はロングのゲームで優勝を狙ってきたがスローに乱れが出てしまい、
この日の優勝を中村絵里&Ram Fernie Alpineに阻止される結果となります。
中村絵里&am Fernie Alpinegaにとって久々優勝!
今年は参戦数が減少している中村絵里も、本腰を入れてくればJAPAN CUPノミネートは間違いなく決めてくる強豪チーム。
このあとの参戦に注目していきたいところです。
2位になったのは服部紀子&レイン。
〈レディース〉クラスでは悔しい思いをしたが、その後に開催したシェイク1Rで、今シーズン2度目となる10P×4本=40Pのクアドラプルを達成し、2位に輝く活躍をみせました。
今シーズンは漢祭りノミネートも確定、一気にスター街道まっしぐら。残りシーズンもまだまだ会場を盛り上げてくれるに違いありません。
3位には木田美花&カルーアミルク。
9歳にしてまだまだ活躍をみせる実力は素晴らしいの一言。
決勝Rではミドルエリア1本の差で優勝を逃してしまいました。このあともまだまだ活躍をみせてほしいところです。
無理をせず頑張ってください。
2日目
爆風大会は地元チームの小川知子&LUNAが活躍をみせました。
産休から復帰し、育児をしながらの大会参戦は何かと大変なことも多いでしょう。
それでもトレードマークの笑顔だけは絶やすことなく、爆風のなかでゲームを楽しんでくれました。
決勝Rでは優勝まであと1Pまで迫る活躍をみせてくれて2位に輝きます。優勝にもう少しで手が届く結果とあって、
悔しさの残るゲームでもあったようでした
その小川知子&LUNAを抑えての優勝を決めたのが八幡瑛茉&マイクロ。
爆風のなか、得意のパワースローを投げ込んで予選通過1位を決めていたのはさすが。
決勝前の向かい風の投練時には誰よりも遠くにディスクを投げ込んで驚かせてくれました。
決勝Rはラスト1投で優勝を決めるドキドキ感のあるラウンドで会場が盛り上がりましたね。
今回の優勝でランキングを上げてきましたし、レディースのベスト5のピンクゼッケン争いも見物です。
〈ドギーズ〉クラス
1日目
強さをみせたのが静岡の大将・村松久弘&ピノ。
この日の対戦相手のなかには強豪・三林利依&RJ-BONOの姿もあったにもかかわらず、
予選をダントツ1位通過で進出する活躍ぶり。
決勝Rでは三林利依&RJ-BONOが予想どおり追い上げをみせてきたが、
高ポイントを持っている村松の背中は遠く、村松の予選ポイントを2Pかわすのがやっとという状況。
その後に登場してきた村松久弘&ピノはしっかりと1キャッチを決めて余裕の優勝劇となりました。
2位は三林利依&RJ-BONO。優勝こそは逃したが、
決勝Rで追いついてくるあたりはこのチームの怖さをあらためて再確認したように思えました。
3位には静岡のおかみ村松佳代子&ピノが輝きました。
夫婦揃っての入賞はさすがといったところではないでしょうか。
投げ手のみならずトイ・プードルのピノの急成長には毎回驚かされます。
“スーパー”トイ・プードルのピノがどこまで強くなっていくかが楽しみです。
2日目
〈ドギーズ〉クラスにとって過酷な爆風の大会。
どのチームも1キャッチをさせるのがやっとでした。
その厳しいコンディションのなか、優勝争いを繰り広げたのが中村真二&ミモザと藤田浩子&オーティス。
中村は20Pを持っての1位通過を決めて、藤田は19Pで2位通過でした。
決勝Rも相変わらずの爆風が吹き荒れていたが、どちらも懸命に1キャッチを目指します。
先に出番だった藤田浩子は、決勝R前にいつも以上に練習に励んでいる姿が見られ、
今回の試合にかける気合いを感じさせました。というのも、現在のランキングが20位と崖っぷちに立たされていて、
今回の優勝のチャンスをどうあってもつかみたかったからです。
決勝Rはなんとか1Pを決めてエキストラRに持ち込もうとするも、
中村も意地で同じように1Pを挙げてきて惜しくも優勝を逃してしまいました。
中村真二&ミモザの優勝が決まり、藤田浩子&オーティスは2位という結果に終わります。
〈ドギーズ〉クラスのノミネート枠は例年どおり25位以内までということもあり、今年も熾烈なランキングバトルが繰り広げられています。JAPAN CUPが近づくにつれて、いつも以上に気持ちのこもったゲームをしてくるチームも増えてきました。残りのシーズン、まだまだ熱い戦いは続きそうです。皆様、ますます頑張ってください。
<谷端勇志>
〈S2〉クラス
今回ご紹介したいのは、1日目に見事、初優勝を決めました星野幸雄&Loco。
この日のS2クラス、ランキング上位のプレイヤーも参加しており
決して優勝は簡単ではなかったと思いますがその中での優勝は流石でした!
今までもそのラウンドで一番いいポイントを持っていたり・・・ということはありましたが、
あと一歩で決勝を逃したりということが続いていました。
ですが、ポーチュギーズ・ウォーター・ドッグのLocoは
足も速く、キャッチ率もいいものを持っております!
今回星野さんとLocoのタイミングがドンピシャでしたね。
1Rは16Pとトップのポイントでした。
この2Rにミスが出なければといったところ・・・
しかも今回の星野さんは一味違っていました。
2Rもしっかりとポイントを伸ばし、見事予選ランク2位で決勝進出を決めました!
そして、1・2Rは3-.4Pエリアでのゲームでしたが、
決勝ラウンドではしっかりとミドルエリアでのゲームを作ってきました。
1投目、2投目は惜しくもミスとなっていましたが、そのあとの3本を見事に決めての見事初優勝!!!
コメントのほうでは「5投中3投キャッチできれば乾杯!!」といただいておりましたが、
全R3投キャッチ以上を見事決めてくれていましたね。
まだ2歳と若いLocoはまだまだこれから成長を見せてくれるでしょう。
次回大会も頑張ってください。
初優勝、おめでとうございました!
〈タイムトライアル〉
今回は1日目、2日目ともにエントリーをいただきました。
ここ最近、なかなかエントリーが増えてきていませんが、この競技ももちろんJAPAN CUP競技となっております!
1回いいタイムを出せばJAPAN CUP出場の道が見えてくるかもしれません・・・!
今回の新舞子マリンパーク大会では、小川勝久&Dianaがいいタイムを出しましたので、
あとは今後の大会でしっかりと参加数を増やしてくれば結果が楽しみですね。
受け渡し、20M先のラインぎりぎりの位置へのスロー、
戻りジャンプをさせて加速しながら戻ってくるようになど、
一見単純そうに見えて、いろいろな工夫を瞬時に行わなくてはならない競技。
足の速さだけ!というわけではないこの〈タイムトライアル〉に、
ぜひ皆様もチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
〈チャレンジゲーム〉
今回ご紹介したいのは、2日目にエントリーをいただきました八幡誠さんとミニチュア・ブルテリアのしそ。
以前にもトピックスでお名前を挙げたことがありますが、今回も少しだけ取り上げさせていただきます。
ミニチュア・ブルテリアのしそは、何と言っても少しおどけたような表情がかわいらしく、
動きも少しドタバタしているあたりがさらにいいキャラを出してくれています!
1Rはディスクでのご参加、そして2Rはやわらかい布ディスクに変えての1分間となりましたが、
しっかりとレトリーブできており、見事キャッチも決めていました。
今や〈スーパー〉クラスで活躍中の八幡誠さんに、3-4Pエリアまでディスクを取りに走らせるしそはさすがです・・・(笑)
ぜひこれからもエントリーお待ちしております!
〈クリニック〉
今回は1組のエントリーがございました。
地元からのエントリー、下田康憲さんと愛犬はボーダー・コリー、まだまだ若い5ヵ月のカイ君です。
今回はワンちゃんのトレーニングのクリニックということで、NDAスタッフの私、伊藤が担当をさせていただきました。
まだまだ若いワンちゃんは元気いっぱい。
慣れない環境、会場の音楽など、いろいろなところに興味を持っている様子でしたが、
一度パパさんが名前を呼んでディスクを手に持つと、飛びついてくるぐらいディスクへの集中はできていました。
そして、ディスクドッグだけでなくいろいろな場面で大事になってくる「呼び戻し」。
今回はこの呼び戻しの練習もしつつ、ディスクの「受け渡し」のトレーニングを主に行わせていただきました。
時間が30分と短いなかでのクリニックでしたが、いかがでしたでしょうか?
今回のトレーニングをきっかけに少しでも何かをつかみ、今後の練習などに組み込んでいただければ幸いです。
そして、今後競技のほうにもエントリーをしていただけるのをお待ちしております。
今回はご参加ありがとうございました!
今週末はGⅡゲーム。静岡では島田、兵庫では神戸農業公園での大会となっております。
皆様のご参加を心からお待ちしております。
〈伊藤慎吾〉