〈スーパー〉クラス
1日目
今村武史&Mercury、予想どおり!?
29チームで行われたこの日、活躍を見せていたのが今村武史&村武史&Mercury。
今村と言えばNDA10周年のシーズンで彗星のごとく現れ、少ない大会参加でJAPAN CUPノミネートを決めて、
さらにその年のJC王者につくという輝かしい実績の持ち主。
今シーズンも1stステージでは一切姿を現さず、2ndステージの開幕戦、愛知・岡崎大会からランキングバトルに参戦して、
今大会を迎える前のランキングは53位とノミネートまであと3つというところ。
その今村は、今大会1Rから34Pをたたき出し、さらに2Rでも34Pと絶好調で予選通過1位を決め、優勝に輝くための準備態勢。
決勝Rでは三浦武也&CYBELE、小林壮&空の追い上げがあったものの、ひるむことなく決勝Rも戦いきって100P間近の98Pをたたき出しての堂々たる戦いぶり。
この優勝によって順位を53位→41位へと一気に上げ、予想どおりにランクインしてきたのはさすがです。
2日目
大石哲也&Mavis、復活!?
2日目は予選から順位の変動が多く見られ、どのチームが決勝Rに上がってくるか読めない状況でした。
そのなかでも静岡からの遠征チーム、大石哲也&Mavisが久々に大爆発のゲームで会場を盛り上げます。
大石は昨年にMavisの子供たちを迎え、それぞれのパートナーに合わせたスローの使い分けに苦労し、Mavisとのチームでは不調続き。
この日も1Rでスローミスが目立ってわずか6Pしか挙げられず、決勝Rは厳しい状況でした。
しかし、過去、絶好期にはロング5本のゲームで手がつけられない存在にもなっていたチームだけあって、まだまだ期待は大きくふくらみます。
その期待に応えるかのように、気合い充分でコートに入場してきた大石の姿からは、ワクワク感さえ感じさせてくれました。
1投目から雄叫びを上げる思いきったゲームで見事44Pをたたき出し、一気に決勝R進出を決める爆発力。
決勝Rでも好調は続き、最終順位5位に輝きました。
今回のゲームをきっかけに本来の強さを取り戻してくるでしょうか。
次回が楽しみです。
2度目の逆転優勝! 山本純久&RAPTOR
先月のGI神戸農業公園大会において、決勝Rで6P×6本=36Pをたたき出して逆転優勝し、
会場を大いに盛り上げた山本純久&RAPTOR。再び神戸で驚愕のゲームを見せてくれました。
1Rでは24Pとまずまずの好位置につけ、2Rではギアを1つ上げるかのようにショートエリアをからめた
6投回しのゲームで34Pをあっさりと作り、決勝Rに3位T通過で進出。
そうして迎えた決勝R、1投目から巧みなスローテクニックで5-6Pエリアの浅いところに投げ込むと、
会場にいた誰もにGI神戸大会の決勝Rを思い出させる素晴らしいゲームを見せはじめます。
5投目の6Pが決まった時点で会場の視線は山本に釘付け。
ラスト6投目をなんとか時間内に投げ込んでキャッチも成功!
ラストの1投は6Pではなく5Pだったが、35Pという高ポイントをたたき出して後続にプレッシャーを残しました。
その後登場した今村武史&Mercury、そして福島弘明&クロアがなんとか山本を超えようと奮闘するものの、あと少しのところで届きません。
これによって山本純久&RAPTORの逆転優勝が決定です。
この成績を受けてランキングを22位→16位に上げてきました。
今のままの勢いであれば栄光の赤ゼッケン、ベスト10入りも夢ではないかもしれませんね。
〈レディース〉クラス
1日目
安定感抜群の小林亜希子&空
この日は当日エントリーでやってきた広島を代表する強豪、小林亜希子&空。
1Rトップバッターで登場し、いつもどおりの安定感抜群のゲームで
〈レディース〉クラスを引っ張ります。
予選通過1位で決めてきたものの、下位のチームの追い上げにより油断はできない決勝Rとなります。
しかし、このチームの強さでもあるここぞというときの勝負強さ、そして何よりもメンタルの強さはさすがでした。
決勝Rも引き締まった表情でノーミスの27Pの高ポイントをたたき出し、しっかりと優勝を手中に収めました。
現在ランキングは6位!
ピンクゼッケン、ベスト5まであともう一踏ん張りのところです。
今後のランキング上位の争いも面白くなってきそうです。
2日目
八幡瑛茉&マイクロが高次元ゲームを制す
1Rで36Pをたたき出し、この日、全クラス中で1番高いポイントを挙げていました。
その後の2Rでも好調は継続して26Pをたたき出し、予選通過1位で優勝に向けて順調に歩を進めます。
予選62Pという〈スーパー〉クラスでもなかなか出すことのできない高ポイントによって優勝も楽に決められそうでしたが、
八幡瑛茉にとって最大のライバルの服部紀子&レインが決勝に残っていました。
服部紀子はこの日、ファイン、レインと2チームの予選で10Pエリアを9本も決めています。
だからこそ、決勝Rで驚異的名存在になっていたに違いありません。
しかし、八幡瑛茉も負けずに持ち味のロングのゲームで対抗して、
服部紀子の追撃から逃げ切って優勝に輝きました。
とはいえ、服部紀子もさすがでした。
1日にクアドラプルのリーチを3回かけ、この日だけで10Pを13本決める活躍はどのチームからも賞賛されていたのです。
〈ドギーズ〉クラス
1日目
青野浩紀&パンナ、メイプルの1・2フィニッシュ
西エリアの〈ドギーズ〉クラスといえば一番に名前が挙がる青野浩紀。
有名チームだけあって、1日目の〈ドギーズ〉クラスを引っ張る活躍ぶりを見せます。
とくに決勝Rは素晴らしいゲームでした。
メイプルとのチームで6P×4本=24Pをたたき出し、パンナとのチームでは4P×5本=20Pをたたき出して1位・2位に輝きました。
今シーズンはメイプル、パンナともにJAPAN CUPノミネート圏内に入っています。
大きな目標、JC制覇に向けて今後も調整してくるでしょう。
2日目
山本憲斉&我闘の圧巻の戦いぶり
この日強かったのは山本憲斉&我闘。
1Rから持ち味のロングエリアのゲームで他チームを一気に突き放す活躍を見せていました。
そのゲームは2Rでも見事にはまり、気がつけば予選で50Pという〈スーパー〉クラスでも決勝R進出ができるポイントをたたき出しました。
さすがに追いかけるチームもその背中は遠く、この日は山本憲斉&我闘の圧勝となりました。
山本憲斉&我闘は、ゴールデンウィーク御前崎で〈スーパー〉クラスの「漢祭」に〈ドギーズ〉クラスを代表して参戦することとなりました。
〈ドギーズ〉クラスの皆様はとくに応援よろしくお願いします。
〈S2〉クラス
1日目
危なげなく逃げ切った青野浩紀&LITA
ライバルの木野島祐亮&蓮花が不参戦となった1日目は、青野にとっても余裕があったかもしれません。
しかし、高坂雄大&レブロン、岡本憲明&RONRONが青野の前に立ちはだかります。
高坂雄大は1Rで一時トップに立つも、その後2R、決勝Rで自滅…。
岡本憲明&RONRONは決勝Rで青野を苦しめるところまで追いつめますが、
青野浩紀&LITAは1R、2Rで挙げた高ポイントのアドバンテージを生かし、決勝Rでもしっかりとゲームを行い、優勝に輝きます。
今シーズンは悩んだ末に、〈スーパー〉クラスから〈S2〉クラスにクラスダウンした青野浩紀&LITA。
来シーズンは〈スーパー〉クラスに戻ることも視野に入れているみたいです。
パワーアップした青野浩紀&LITAに注目です。
2日目
ランキング1位の威厳を見せた木野島祐亮&蓮花
現在ランキング1位の木野島祐亮&蓮花は2日目のみの参戦でした。
この日ライバルとなったのが岡林さおり&ピッツ。
木野島より早く登場すると、1Rから30Pをたたき出して周囲を驚かせます。
しかし木野島は、その後に33Pを軽くたたき出し、ランキング1位の威厳を見せつける活躍ぶり。
その後、岡林さおり&ピッツも懸命に食らいついてきましたが、木野島祐亮&蓮花がきっちり勝利しました。
今大会はロングエリアにも投げ込むゲームを見せて驚かせてくれました。
まだまだ成長を続ける木野島祐亮&蓮花の活躍は続きそうです。
ランキングポイントもさらに高くなり、年間チャンピオンに輝く準備も万全でしょうか。
〈フリースタイル〉
岡林さおり&パティ
高知からの遠征チーム、岡林さおり&パティが1Rから高ポイントをたたき出します。
毎回リズミカルでかわいらしさもある演技を楽しみにしているチームがいるなか、今大会も1Rから高ポイントを記録。
下位からは今シーズンの注目株である澤幹子&SIDが独特な世界観あふれるすばらしい演技で追いかけてきていたが、
2Rのディスタンス、決勝Rでも堂々とした演技でこの日の優勝に輝きました。
さらに、今大会は岡林家のニューフェイスのピッツが〈フリースタイル・トライアル〉にデビュー。
わずか10ヵ月とまだまだ若いピッツですが、動きはもう立派なフリースタイラー。
このあとが楽しみなチームでした。