2020-2021シーズンを締めくくるJAPNCUP2021が無事閉幕致しました。
今シーズンは、コロナ禍での開催となりましたが、たった一人の感染者も出すこと無く、シーズンを終えることが出来ました。
これは、ディスクドッグ競技会を開催するに際し、NDAが打ち出した対応策に会員の皆様を始めとする参加者一人ひとりの見識とご協力によって成し得たことと深謝致します。
さて、この度のJAPANCUPに於いては、様々なドラマが生まれたと伺っております。
我がNDAの最高賞である“ワンday賞”は穏やかですが堅実なプレーを軸に長年ご家族でディスクドッグを楽しみ続けてくださった森本克明&エメラルドが受賞されました。今シーズン、新たなパートナーも迎え入れたとのことで、これからも他チームの見本となる存在として牽引していってくださることでしょう。
また、長きに渡って家族と共にディスクドッグを楽しむ姿を見せてくれたベテラン犬に授与される“さくら賞”は、高村哲也&ブーティーが受賞されたと伺っております。このご夫妻もまた、長きにわたり高度な競技の上位を賑わす実力者でありますが、ベテランズクラスでは2代続けてボストンテリアで本当に楽しそうにプレーするのだと伺い、心温まる思いです。
一方、競技に於いては、女性の活躍が目覚ましいハイレベルの大会であったとの報告を受けました。
結果をみると、最高峰のスーパークラスは表彰台を女性が独占しています。見事に頂点に立った髙橋里奈&Rigelチームを始め、皆さん女性ということで、大きなうねりが押し寄せているようにも感じられます。準優勝の福島彩永&JIGEはS2クラスからSF40を経た勝ち上がり組からの決勝進出を再び達成したとのことで、文字通り下克上の体をなし、夢の実現を体現してくれました。3位の日比野彩さんは、10代の頃から参加してくださり、それが今や一児の母となってこのご活躍、感慨深いものがあります。
しかし、一方でベテラン勢の活躍も見て取れ、最高峰のクラスでさえ世代の壁を作ることなく競い合える素晴らしい競技環境が整って来たのだと感じ取ることも出来ました。
レディースクラスでは、平成・昭和生まれが持てる力を存分に発揮され、優勝された鈴木萌々華さんを始め、スーパークラスにも引けを取らないレベルでの勝負を展開され、益々のレベルアップを見て取ることができます。
ドギーズクラスでは、今シーズンのルーキーチーム富重哲也&アニチームがタイトルを奪取、タイムトライアルでは、日比野敬司&RONRONが連覇と新たな話題が盛りだくさんであったように思います。
連覇と言えば、外せないのが、フリースタイルの野仲大輔&ROAチーム。今シーズンの年間チャンピオンは佐藤悌治&ARKチームに譲り、またシーズン終盤は怪我に苦しんだとの話も聞き及んでおりましたが、やはりJC本番での鉄壁の演技で近年稀にみる好ゲームを制したと伺った内容は、王者の名に相応しいご活躍であり、実に見事だと思います。
我がNDAは、お陰様で来シーズンは20周年を迎えることができます。創立当初より「ワンday!犬と遊ぶ休日」をテーマにディスクドッグ競技会を開催して参りました。
私もなかなか会場に足を運ぶことが叶わず、皆様には申し訳ない気持ちで一杯ですが、今回の素晴らしいJAPANCUPの結果を伺って、皆様と共に歩んできた道のりは間違っていなかったのだと感慨深いものがございます。
これから暑さ厳しい季節を迎えますが、コンディションを整えていただき、来シーズン、新たな気持ちで愛犬・家族と共にNDAディスクドッグ競技会を楽しんでいただきたいと切に願い、ご挨拶に代えさせていただきます。
ナショナルディスクドッグアソシエーション
CEO 権藤 泰應