VOL.015
ベストを尽くした結果②
寒さが一段と増した12月初旬の東扇島大会、両日ともに癖のある縦風に翻弄されたチームが散見された。
先日、やはり癖のある風の浜名湖大会での初優勝を成し遂げた加島幸二&てつを取り上げたばかりだが、それに触発されたように今回は奥様の緑ちゃん&むつがドギーズクラス初優勝の栄冠を得たことは実に素晴らしいと思う。
加島緑といえば投げ練の時からカチッとしたフォームをつくり、ディスクの角度を確認しながら1投1投をきっちり投げ込むという印象が強い。たまたま練習時に同じ列になると思わず息を止めてしまうのは私だけか…。よく小向氏がフォームを真似しておちょくっているのも会場を和ませるひとつの風景で面白い。
それから、今回の緑ちゃんの活躍で驚いたことは、テクニック面での成長だった。私が今まで気付いていなかっただけなのかもしれないが、セカンドラウンドの攻め方。追い風のコンディションでドギーズには相当負担のかかる厳しい条件。ここで彼女が選択した投げ方は”アンハイザー”だった。追い風の時に推進力よりも滞空時間を稼ぐには有効な投げ方だが、コントロールが難しく高い技術が求められる。それを加島緑は連投したのだ。いつの間にそんなテクニックを身につけたのだろう。この追い風のラウンドでは、ドギーズに限らずキャッチ出来ずにゲームメイクに苦しむチームが続出した中、ミドルエリアで確実にポイントを積み上げられたことは、他チームにボディーブローのように効いたはずだ。決勝では後手に回った強豪が果敢に攻めるもトータルで追い付けず、見事な優勝劇となったのだった。表彰式で両そでが芹澤、土田という強豪だということがこの優勝に花を添えていたようにも感じた。
加島夫妻のスローイングに対するまじめな取り組みは触れたところだが、”コギコギ爆走族”の面々はどうもそんな風潮である。大会で日が暮れるまで仲間で練習する姿は皆さんも目にしたことが多いだろう。このところの加島夫妻の活躍は仲間達にも大いなる野望を抱かせるには充分な活躍ではないだろうか。努力はいつか報われる…。
次大会はあなた達がヒーローかも知れない。Do your best!