今シーズン2回目の開催となった三重・鈴鹿フラワーパーク大会は
両日100チームに近いエントリーが集まった。
天候は1日目午前中弱い雨・微風
2日目曇り・微風と悪くないコンディション。
記録達成チームも出てくるハイスコアな大会となりました。
スーパークラス
1R弱い雨の中スタートしたスーパークラスは合計30チームにて火蓋は落とされた。
予選Rでは愛知の強豪・浦野優一&凛娘が気合い溢れるゲームでポイントリーダーになり
追いかけるように木田高弘&チョコレートフラッシュも高ポイントを叩き上げ予選通過に向けて
好スタートを切っていた。
その後2Rで八幡瑛茉&WINが久しぶりに10P×4本=40Pのクアドラプルを達成し
ゲームに彩りを与えてくれた。それでもトップの座を守っていたのは浦野優一&凛娘。
2Rの八幡瑛茉の追い上げを交わすように高ポイントをあげて予選Rを1位で通過した。
決勝Rには伊東由樹&シャドウ、福島弘明&クロア、木田高弘&チョコレートフラッシュ
鈴木康男&SKIP、八幡誠&DIESEL、福家章&MARSとランキング上位のチームが
名を連ねていただけに気を抜けない戦いとなった。
中でも、7位Tの福家章&MARS、八幡誠&DIESEL、6位の鈴木康男&SKIPの
下位からの追い上げは上位陣にとって嫌な存在となり木田高弘&チョコレートフラッシュ
福島弘明&クロア、伊東由樹&シャドウの3チームは思うようなゲーム
ができずに順位ダウンとなる展開になった。
この嫌な流れを振り払ったのが八幡瑛茉&WIN。
2Rのクアドラプル達成の勢いに乗るように決勝Rでも10P
を次々に決めていく爆発ぶり。
気づけば10P×3本=30Pでまたもやクアドラプルにリーチをかけた。
過去に父親である八幡誠&WINが成し遂げた1.2R連続クアドラプル達成
の大記録に並ぶ偉業達成か!?と会場の誰もがラスト1投に期待を抱いた瞬間
放たれたディスクは無情にもエリア外に流れてしまうミススローとなり
偉業を逃してしまった。
この瞬間八幡誠はホッと一安心していたのがなんとも面白かった。
これにより八幡瑛茉&WINがトップに躍り出て浦野優一&凛娘の
出番を迎えることになった。
会場を盛り上げるゲーム後に登場した浦野も1投目から
切れ味のあるロングスローで会場をさらに盛り上げる強さをみせてくれた。
しかし、2投目がミスとなり少しづつ優勝は八幡瑛茉に傾きかけた。
3投目から立て直してきたがラスト5投目10Pが必要な場面で
決めることができずに八幡瑛茉&WINの逆転優勝を許してしまい2位に順位を落としてしまった。
下位から追い上げを見せていた鈴木康男&SKIPは安定感の強さを
体現するように3位に順位を上げる活躍となった。
2日目
朝から会場を騒がせる当日参戦チームが現れた。
そのチームは王者多田朱利&シャノン、レムリア。
現在NDAで最も強い王者の称号を持った多田朱利の参戦により
1RからどのチームもGIゲームのような気合いを見せた。
とくに木田高弘の気合いの入り方は凄まじかった。
とはいうのも
多田朱利に今日のトリを務めてくださいと
オフィシャルが申し出たことに
木田高弘&カルーアミルクがトリで自分はその前で良いと
敬意を払う一コマがあったからだ。
これに対して木田高弘は
「ローカル大会をのんびり過ごしたかったのに〜」( ´Д`)y━・~~
といつもの調子でコメントを残しつつ
赤Tシャツに着替えてこの日のゲームに挑むこととなった。
もちろん他のチームも多田朱利に勝ちたいという気持ち一心で
ゲームに挑んできた。
予選1Rではまず八幡誠&DIESELがクアドラプルにリーチをかけ
最後の1本8Pという悔しいラウンドながら38Pを叩き出すらしさをみせた。
その後浦野優一&凛娘が八幡に触発されたかのように同じポイント38Pをあげて
徐々にハイスコアゲームに発展。
注目の多田朱利、木田高弘もしっかりと30Pオーバーを叩き出しスター性をみせていた。
2Rになり多田朱利の勢いが急激に加速し先発で登場のレムリアとあっさり1.2R合計66Pを叩き上げた。
圧倒的なゲームを見せられやはり多田朱利の独走かと思ったところに
伊東由樹&シャドウが怒涛の追い上げで多田に迫る62Pをあげる活躍をみせた。
その後、福家章&MARSも緊張しながらでも踏ん張りを見せる好ゲームで
この2人になんとかついていく61Pをあげてきた。
そしていよいよ順番は多田朱利、木田高弘の出番に。
まずシャノンを従えて登場した多田朱利はいつも通りのクールなゲームで
レムリア同様さらっと68Pというここまでのトップに立つ高ポイントを作り上げ
木田高弘にバトンを渡した。
これだけのゲームを見せただけにさすがに追いつかないのでは?
とおもったが木田高弘&カルーアミルクはなんと多田を上回るゲームで70Pという
驚異的なポイントを作りトップに躍り出て予選を通過した。
改めて木田高弘&カルーアミルクの勝負強さに驚かされたラウンドだった。
もはや決勝Rもこの両者の戦いかと誰もが思っていたのではないだろうか。
しかし、決勝Rでゲームを動かしたのは伊東由樹&シャドウだった。
多田朱利、木田高弘というチームに勝つには並大抵のポイントでは勝てないと
予想して挑んだゲームはロングエリアに絞ったまさに攻めのゲーム。
それにシャドウも見事に応え38Pを叩き出しグランドトータル100Pでトップに立った。
そして多田朱利、木田高弘のラウンドを迎える。
いくら伊東由樹&シャドウが100Pをあげても
この日の2人の強さはまさにスーパークラスの頂点争いをしているかのようなゲーム
優勝争いはこの2チームかと思いきや多田がまさかの失速。
さらには木田高弘にまでもが伊東由樹の残していった100Pを
超えることができずに順位を大きく落としてしまった。
この瞬間に伊東由樹&シャドウの見事すぎる逆転優勝が決まり幕を閉じた。
伊東由樹はシャドウというパートナーを迎え入れさらにその強さを発揮し出してきた。
残りシーズンも勝負の中心に立ってくる存在になるのではないだろうか。
レディースクラス
初日は久々に岡本彩の当日参戦もあり合計26チームにて行われた。
その岡本彩&RONRONがゲーム開始そうそうに29Pを叩き上げる
強さを発揮。
その後、RONRONの兄弟犬を持つ木野島みゆき&蓮花も後に続くように28Pをだして
この2チームが1Rを引っ張った。
しかし2Rで岡本彩&RONRONがまさかの失速。
予選Rで敗退となってしまう結果に。
しかし、兄弟犬の木野島みゆき&蓮花は2Rでさらに勢いを増して
1本のミスをしながら36Pを叩き上げて合計64Pを持ってトップを守った。
ゲームは木野島みゆきを追いかける展開になっていたが2位通過を決めた
鈴木千香子&BOLTでさえ51Pとその差は13Pと大きく空いていた。
他にも決勝Rに進出を決めていたのは
山口からの遠征チームの原田安沙子&Tiki、福家美智子&MARS
鈴木千香子&りん、木田美花&カルーアミルク
そして木野島みゆきは2頭立てとなる向日葵とも決勝Rを掴み取っていた。
決勝Rでも木野島みゆきを追いかけるゲームは変わらずどのチームも奮闘を見せていた。
しかし予選Rであげたアドバンテージが大きくなかなか木野島にプレッシャーを残すことができなかった。
それでもできることを成し遂げてトップに立ったのが原田安沙子&Tiki。
木野島の予選Pを12Pこえる76Pをあげてコートを去っていた。
その後、鈴木千香子&BOLTは1投のミスが響いてしまいトップを逃してしまう。
これにより原田安沙子&Tikiが優勝に王手をかけることになり
木野島みゆき&蓮花の出番を迎えた。
木野島があげないといけないポイントは12P。
あっという間にあげれるポイントだけに心配もせずに見れるラウンドがスタート
1投目はミスからのスタートとなったが2投目に5Pを1本決めた。
しかし3投目でまた1本ミスが入ってしまい、少しずつ危険な状況に。
さらに4本目までもミス!さすがの木野島も声を上げて蓮花を呼び戻し
ラスト1投を投げ入れたがこの最後のチャンスまでもミスとなってしまい
決勝Rわずか5P。。。orzチーン
これにより原田安沙子&Tikiの逆転優勝が決まった。
2位は順位決定戦を勝ち抜いた鈴木千香子&BOLT
3位はタイで木野島みゆき&向日葵、福家美智子&MARSの2チームが輝いた。
2日目は合計21チームにて行われたレディースクラスは
どのチームも正確性にあるスローを見せてくれ
ミスが少ないゲームとなっていた。
1本ミスをすれば決勝Rを逃してしまうというレベルの高いレディースクラスを牽引していたのは
八幡琳珠&WINだった。
1R、2Rどちらも6P×5本=30Pを叩き出し
スーパークラスに負けない高ポイント60Pを持って予選を1位で通過していた。
続いていたのが木田美花&チョコレートフラッシュ、そして昨日の優勝チームの原田安沙子&Tiki
この2チームも予選Rから全投キャッチのゲームで八幡琳珠&WINに食らいついていた。
決勝Rでもこの3チームは一歩も譲らず見応えのあるゲームとなっていた。
まず原田安沙子&Tikiは距離こそはショートエリアのスローが多かったが
投数で勝負をしてきて決勝R28Pをあげグランドトータル86Pを作り上げ
上位の2チームにプレッシャーを残した。
それを受けて登場した木田美花&チョコレートフラッシュは
チョコレートフラッシュの速い足に助けられながらミドルエリア5本を決めて応戦。
グランドトータルも原田に勝る87Pと優勝に王手をかけた。
そしてトリでの登場の八幡琳珠&WINのラウンドとなった。
この日の琳珠&WINはいつも以上の安定感があり
おそらく決勝Rもミスなしのゲームを見せるだろうとおもわれた。
あげなくてはいけないポイントは28P。
ミドル5本で勝負は決まるだろうと始まった決勝R1投目は
4Pエリアのキャッチ。
4Pはいれても1本しか許されない。
そのあと2本目はしっかりと6Pに投げ込んできたが
3投目にまたもや4Pが入ってしまい徐々に優勝が遠ざかってきた。
その後諦めた?笑 のか4Pエリアのゲームが続き気づけば優勝どころか
3位にまで転落する結果になった。
しかし琳珠は全く悔しさを見せずに「手が滑って投げれなかっただけ」と
コメントを残していた。琳珠らしい一面だった。
これにより逆転優勝となったのが木田美花&チョコレートフラッシュ。
そして2位には原田安沙子&Tikiが輝いた。
3チームともパーフェクトゲーム達成の素晴らしい戦いだった。
勇志
< ドギーズ>クラス
1日目は強豪チーム平岡喜代&十夢がGT57Pで優勝を手中に収め
服部紀子&セブンは2P差で惜しくも2位に落ち着く結果に。
そして確実に実力を付けつつある中村真二&Heathが3位入賞を果たします。
2日目の合計エントリー数は5チームと1Pでもあげればひとまずは決勝進出を
することができる参加チーム数となりました。
まず1R激しい戦いを繰り広げたのが服部紀子&セブンと鈴木哲&PATTY。
服部紀子&セブンが先に20Pを叩き出すと、それに負けまいと鈴木哲&PATTYが
大御所の力を見せ24Pを出す一歩も引かない展開に。
しかし2Rで立場が変わります。服部紀子&セブンが1投のミスをしながらも
24Pと1Rのお返しをしてきます。鈴木哲&PATTYも6P×4を狙いますが
1投ミスが入り18Pでフィニッシュ。決勝予選通過1位は服部紀子&セブンになり
2位通過が鈴木哲&PATTYになります。
そして最近絶好調の松浦豊子&ベッキーが1,2R合計28Pで三林利依&RJ-BONOと
ともに3位Tの成績で決勝へ。
決勝Rもやはり鈴木哲と服部紀子の激しい戦いへ。
予選通過2位の鈴木哲&PATTYがお馴染みの6P×4を狙うが2投目は4P止まり。
しかしながら決勝R22Pをしっかりと獲得しGT64Pとなります。
その後ラストに入ってきた服部紀子&セブン。この時点で鈴木哲との差は20Pと
1投のミスが命取りになる点差。しかし服部&セブンはそのプレッシャーを
物ともせず22Pを挙げてGT64Pと激しい戦いの末、見事服部紀子&セブンが
優勝を勝ち取ります。
そして3位は本格的な復活が待たれる三林利依&RJ-BONOが3位という結果になりました。
S2クラス
1日目参加エントリー合計12チーム。2Rにて6P×5の30Pと見事なゲームをした
福島彩永&LONAが優勝。そしてそれに続いたのが決勝R22Pを挙げて福島彩永&LONAを
あと1歩まで追い詰めた大井隆生&ハンが2位。3位は鈴鹿フラワーパークの誘致にご尽力
いただいた西村謙治&ぱんこのチームとなりました。
2日目の合計エントリー数は11チーム。1Rなんと30P越えを果たしたチームが。
1日目に2位となった大井隆生&ハンが6P×4にラスト1投ロングエリア8Pの合計32Pと
いきなり高ポイントを叩き出し、一気に優勝に王手をかけます。
そして今季はS2クラスにて参加の石橋和也&チョコが1Rで26Pを挙げ2Rへ。
2Rでは1Rからお見事なスローを投げ込んでいた山中正樹&KINGDOMが6P×4の24Pを
挙げて1,2R合計35Pで予選通過2位の成績で決勝進出となります。
決勝Rトップバッターは1Rで26Pを挙げた石橋和也&チョコからのスタート。
1,2R合計32Pに決勝は伸び悩み10PのGT42Pで5位となります。
そして高梨まゆみ&ショーが決勝Rでは1番のポイント22Pを挙げて一気に順位を浮上させ
2位に見事入賞を果たします。
西村謙治&ぱんこは1日目に引き続き、決勝Rへ進出をします。5投中3投成功の16Pと
ミドルエリアとショートエリアを絡ませたゲーム。GT50Pで昨日同様3位入賞となります。
そして決勝常連チームの山中正樹&KINGDOMは果敢にミドルエリアへ投げ込むも
ミスが2本入り、12PのGT47Pで4位に順位を下げてしまいます。
そして1,2R52Pと大きなポイントを保有し決勝へ進出を果たした大井隆生&ハンが圧倒的
勝利GT72Pで優勝を収めました。
岩 崎 泰 大