VOL.033
想えば叶う…Ⅱ
2016-17シーズンも残すところ10戦余りと、佳境突入といったところだろうか。
さて、今回は先日のGⅠ木曽三川公園大会において、愛犬の成長に思いを馳せ、歓喜の初優勝を果たしたチームにスポットを宛ててみたい。
上田眞実&ルーチェチーム…
その思いはGⅠゲームを制した翌日のご挨拶に現れていたように思う。例によって、開会式の私の無茶ぶりで登場いただいた上田夫妻。その際に奥様よりさんから「ルーチェは初めはコートの真ん中に座り込んでしまったり、とてもディスクドッグとしては向いていないのかな…と思った時もありました。そのルーチェと優勝できて嬉しいです。」という趣旨だったと記憶している。
かつて、愛犬レガロとも苦労のうえで勝利をつかみ取った実績があり、夫妻でパートナーを入れ替えたり投げるエリアを変えてみたりと様々な試みを取り入れているように私には感じられた。
前回も書いたことだが、パートナーを向かい入れることは、我々ドッグスポーツに身を委ねる者にとっては一大決心を伴うものである。それが故に迎え入れた子の個性に対し、どれだけの想いをもって寄り添い育て上げることができるのか。ディスクに対して特に欲の強くない子に拒絶させることなく、むしろ好きにならなくては優勝など勝ち得ることはあり得ないと私は考えている。それを見事に成しえた素晴らしい事例だろうと思う。実際、ルーチェはコーギーの中でも小柄でとても可愛らしい。初めてゲームを拝見した時は本当にディスクドッグに育つのか?と微笑ましくも心配を抱いてしまった。それ故に今回の快進撃は周りで見ている仲間にもとても嬉しい優勝劇ではなかっただろうか。
想えば叶う…私もともすれば忘れがちになる、大切なこと。某有名バスケアニメでのA先生の名台詞に「諦めたら、そこで終わりだよ。」というのがある。愛犬を想い、自分たちを信じて諦めずに挑戦し続けることを心がけていきたいものだ。