VOL.007
闘魂の目にも涙
秋ヶ瀬公園大会、関東地区では寒川に並んで参加チームが多い人気会場だ。今回も早々に受付が締め切られてしまい、参加がかなわなかった方々には申し訳ありませんでした。
さて、今回は土曜日の〈ドギーズ〉クラス、このチームのほかにはないだろう、芹澤正彦&クリーム。誰もが知っている大ベテランであるが、このチーム、JAPAN CUPの連続出場10年を記録していることをご存じだろうか。
わが家にも丈夫が取り柄のやや気の強い相棒がいて、11年連続出場を昨シーズンに記録したが、クリームが今年JC出場を決めれば、回数で日本タイ記録となるはずだ。この日までのランキングは25位。崖っぷちでの挑戦が続いていた。
芹澤正彦氏はご存じのとおり、熱い闘魂型のプレイヤーである。クリーム、ホイップを擁して活躍を重ねてきたが、今シーズンはホイップに不測の事態が突然訪れたそうで、詳しく言及するのは避けるが、芹澤夫妻が本当に心を痛めながら、それでも強い気持ちでツアーを戦い抜いている姿は、尊敬に値するものがある。
この日の決勝、やや癖のある風のなか、3位通過の芹澤は現在のクリームのコンディションを考えたスローでゲームを終え、1位タイの2チームの結果を待つこととなる。そして、全チームがプレーを終えた時点のポイントは、芹澤クリームに誰も及ばなかった。
優勝だ! MCからウイニングランを求められてタープから出てきた芹澤は、人目をはばからず顔を両手で覆った。もちろん、年齢を重ねたクリームの偉業が大きかったと思うが、さまざまな思いが重なったようにも見えた。
コートを1周したあとの「いくぞぉ~、1・2・3、ダァ~!!」は最高だったよ。
おめでとう! JAPAN CUPまで突き進んで、継続は力なのだとその雄姿をもって体現してほしい。