〈スーパー〉クラス
2ndステージ開幕戦。
95チームがエントリー。
そのなかには〈スーパー〉クラス現王者の望月昭吾&F.Siriusをはじめとする歴代王者に加え、ランキング上位を走る強豪たちが勢ぞろい。
1R・2Rの予選でわずか7つしかない決勝枠をめぐってどのチームも懸命に戦い、おもしろいゲームが展開されていました。
なかでも注目を集めたのは、今シーズン初参戦となった依田充弘。
少し小柄のラブラドール・レトリーバーの美黒、その子供たちであるMION、TEDの身体能力の高さと、大陸間弾道ミサイルI.C.B.M.と言われる依田の鋭く的確にロングエリアをとらえたスローは圧巻。
そんな依田が久々の参戦ながら2R、MIONとのラウンドでロングのゲーム5本を組み立てて39Pというポイントをたたき出すと会場は大盛り上がり。
1Rのポイントが低かったために決勝R進出は逃したものの、久々に出てきて結果を残す当たりはさすがです。
注目を集めたもう1チームは、JAPAN CUP2K12の王者、今村武&Mercury。
NDAに参戦してきた1年目に、少ない大会数でJAPAN CUPノミネートを決めたうえに王者に輝くという衝撃的なNDAデビューを果たしたことで、その名前を知らない人はいないでしょう。
今大会は久しぶりのゲームで試合感がつかめていないようで決勝Rを逃したとはいえ、3日目にはしっかりと決勝R進出を決める活躍で存在感を残しました。
このあと、バレンタインカップに向けて調整をしてくるようです。
そして、決勝進出9チームの頂点に立ったのは福島弘明&クロア。
JAPAN CUP2011王者に輝き、その後2012年にはM.V.P.を獲得するなど、数々の功績を持っているだけあってさすがのゲーム展開。
今シーズンはあと一歩のところで優勝を逃すケースが続いていたため、
福島自身も苛立ちがあったらしく、今回の大会は1Rから全力のゲームを見せ、2Rでは35Pの高ポイントをたたき出して予選を1位通過。
決勝Rは、同じ神戸からの参戦である助定潤司&ライがウィペットの俊足を生かす6投回しのゲームで高ポイントを挙げ、福島の前に大きく立ちはだかったかに見えたが、この日は福島の気合いのほうが上回る結果に。
1ミスこそあったものの、その後は冷静かつ確実にポイントを挙げ、助定の成績を1ポイントかわしての優勝。
1ミスによって追いつめられた大きなプレッシャーのかかる場面でも、攻める姿勢を崩さずに投げ出された力強いスローが、このチームの強さを如実に物語っていました。
これによってランキングも2位まで急上昇。トップに立つ木田との差もあとわずか。
今後、木田高弘&カルーアミルクにとっても驚異的な存在になってくるのは間違いないでしょう。
〈レディース〉クラス
各地の強豪が5枠の決勝Rを目指した〈レディース〉クラスのエントリーは全34チーム。
予選からレベルの高い戦いが繰り広げられました。
決勝Rに進出を決めたのは、今シーズンこのクラスで話題になっている平成生まれの若手5チーム。
そのなかでも最も早く開花し、今では〈スーパー〉クラスでも活躍を見せる岡本彩&JEYJEYは、1R終了時に一度トップに立つも、その後は後続の追い上げにより順位を落とすかたちに。
次に、入賞まであと一歩届かなかったのが八幡瑛茉&マイクロ!
1stステージ最終戦のクリスマスカップ2K13のWinnerは、2014年もスタートから好調。1Rでは伸び悩んでいたが、2Rで37Pをたたき出して決勝Rをつかみ取る強豪ぶり。
決勝Rは強い向かい風に悩まされ、優勝も入賞も逃してしまったとはいえ、インパクト大のゲームを見せてくれました。
3位に輝いたのが、NDAのなでしこジャパンこと服部紀子&レイン。
今シーズンの〈レディース〉クラスのなかで最も成長しているプレーヤーではないでしょうか。
今シーズンからロングエリアにこだわったゲームを見せている服部は、2Rで1ミスからのスタートになったあとにロング3本を決め、ミスをカバーするかたちで決勝Rに進出。精度が上がってきているロングスローは、次の日には女性2人目となる10P×4 =40Pのクアドラプルを達成! おめでとう!!
2位は八幡琳珠&GLAMOUR。
もう説明するまでもなく有名になった10歳の少女は、どの大会でも決勝R進出、入賞を決めるという強さ。
幾度となく大人たちを驚かせているこちらのチーム、今後もまだまだ何かをしてくれそうな予感でいっぱいです。
そして、これだけの強豪を抑えて優勝を手にしたのが、現在ランキング1位を走る高倉芽生&花音。
熾烈な年間チャンピオン争いを繰り広げるチームが多いなか、決勝Rでも思いきりのいいゲームを見せ、年間トップの強さをあらためて証明。服部紀子のように成長著しいチームが現れる状況でも、負けじとまだまだ進化を遂げている様子。
この先どこまで強くなっていくか楽しみです。
〈フリースタイル〉
最終日に行われた〈フリースタイル〉は、加茂可寿美&RUN、Komachi、しものちかこ&BOLT、JAPAN CUP2K13王者である鈴木康男&SKIPの4チームでの戦い。
3日間のなかで最も強い風が吹いた厳しいコンディションのなか、どのチームも懸命に見応えある演技を見せてくれました。
なかでもやはり強かったのが王者の鈴木康男&SKIP。
決勝Rこそ風に苦しんでいた様子だったが、それでもさすがはベテランチーム。
スタートからスピード感のある演技で圧倒的な強さを見せつけ、2014年の初戦を手中に収めます。
この日は〈スーパー〉クラスの決勝Rに進出を決めていたのもさすがでした。
2クラス制覇の偉業を成し遂げる日も来るのではないでしょう。おめでとうございます。
〈ドギーズ〉クラス
岡崎大会3日目。
年初め、〈ドギーズ〉クラスのGIゲームとなりましたGAME28岡崎大会最終日。事前エントリーが31チーム
当日エントリーが3チームの合計34チームとなりました。
1日目、2日目に比べて強い風が吹くなかでのゲーム。ここで見事勝利をたぐり寄せ
これからの大会に弾みをつけていきたいところ。優勝という2文字をその手中に収めたチームは果たして…!?
1Rは向かい風からのスタート。
まずスタートダッシュを決めたのが、青野浩紀&メイプル。先のチームが1桁のポイントで終わってきたところを
1Rから16Pという高いポイントをたたき出します。
その後に出てきた青野浩紀&パンナも1-2Pエリアを中心に攻め、10Pまでポイントを挙げて終了。
さすが西エリアの〈ドギーズ〉クラスを引っ張る青野浩紀。1Rは2チームとも見事なゲームで終了となりました。
次の注目チームは、〈レディース〉クラスでも大活躍中の服部紀子。相棒はコイケルホンディエという珍しい犬種のセブン。
その成長ぶりは目を見張るものがあります。強い向かい風のなか、14Pを挙げて2Rへとつなげていきます。
ところが、〈ドギーズ〉クラスの強豪チーム、三林利依&RJ-BONOが4P、村松久弘&ピノも同じく4P
さらには鈴木哲&PATTYまでもが4Pと伸び悩み、2Rを迎えることになります。
2Rはスローイング方向が変わり、追い風でのゲームとなります。
決勝Rへトップの成績で進出したのが、平岡喜代&百子。1Rでは17Pとトップの成績。さらに2Rも4投中4投成功の11P。
1・2R合わせてディスクダウンなしで合計28P。決勝Rでもこの勢いを保つことができるでしょうか?
2R目に最も会場を沸かせたのはこのチーム、鈴木哲&PATTY。1Rでは4Pと従来の力を発揮できませんでしたが
さすがはベテランチームといったところでしょうか、2Rでは合計20Pをたたき出します。
こういった土壇場での執念の粘りが、強豪が強豪たるゆえんではないでしょうか?
予選通過3位Tにて決勝R進出を果たします。
決勝R進出チームは5チーム。風向きは再び向かい風へ。
初めに入ってきたのが三林利依&RJ-BONO。1・2R合計21P。決勝Rは焦りからかフットフォルトもしてしまい合計8Pで終了。
GT29Pとなり5位の成績で幕を閉じました。
続いて、青野浩紀&メイプル、鈴木哲&PATTYが1・2R合計24Pで3位Tでの入場となりましたが
ともに決勝Rも10Pを挙げてエクストラRへと突入。
先に入ったのが青野浩紀&メイプル。合計7Pを挙げてフィニッシュ。続いては鈴木哲&PATTY。
しかし向かい風では思うように力を発揮できなかったのか残念ながら0Pでフィニッシュ。
軍配は青野浩紀&メイプルに上がりました。
青野浩紀&メイプルが3位、鈴木哲&PATTYが4位で幕を閉じることとなりました。
〈ドギーズ〉クラス、年初めのGIゲーム、その手中に優勝を収めたのは…平岡喜代&百子!
決勝Rでも強い向かい風のなか、回転のかかったスローで風を切り裂く安定したディスクに百子がしっかり応えます。
スロー、キャッチともに抜群のコンビネーションを見せつけ、決勝R15P、GT43Pでフィニッシュとなりました。
そして、惜しくも2位となりましたのが、服部紀子&セブン。1・2R合計26Pと平岡喜代&百子との差は2P。
決勝Rで奮闘しましたが、1投のミスが命取りとなり、決勝R10P、GT36Pで幕を閉じました。
極寒のなかでの小型犬たちの熱い闘いは、これからますますヒートアップしていくことでしょう!!
ご参加いただきました皆様、大変お疲れさまでした!
〈S2〉クラス
岡崎大会最終日。
3日目のメイン競技の1つだったのが〈S2〉クラス。事前エントリーが25チーム
当日エントリーが5チームの合計30チームでの闘いとなりました。
年初めのGIゲームを見事制し、これから勢いをつけていくことができるのは、果たしてどのチームだったしょうか?
岡崎大会2日目を制していたのが、西エリアで活躍中の木野島佑亮&蓮花。
その木野島&蓮花とランキングで争っている鳥海達也&ぽんずは、3位入賞を果たしていました。
2位には急成長を遂げています岡本憲明&RONRON。3日目はどんな結果になったでしょうか?
1R、トップの成績を収めたのが、2012-2013シーズンのワンDay賞の受賞チーム、鳥海達也&りんご。
5投中4投の成功で16Pでのフィニッシュ。1投のミスはありましたが、それでも強い向かい風のなか
安定感のあるゲームを見せつけました。
対して、ランキングを競っている木野島佑亮&蓮花は7Pでフィニッシュ。それでも1Rでは中間の順位あたりのポイントを挙げて
2Rにつなげていきます。
2日目に2位に輝いていた岡本憲明&RONRONは4Pで終了と、厳しい闘いとなりました。
2Rはスローイング方向が変わりまして、追い風でのゲームとなります。
ここで、1Rに伸び悩んだ木野島佑亮&蓮花が魅せます。2投目まではディスクダウンとなりミスが続きましたが
3投目からロングエリアの8Pを入れて調子を上げてきます。4投目、5投目は6Pでキャッチ! 2Rは見事20Pを挙げて
予選通過4位の成績で決勝進出を果たします。
そして、スタイルは違えど、同じ20Pを挙げてきたチームが能代谷篤士&扇と原田安沙子&TiKi。
能代谷&扇は1・2R合計28Pで予選通過3位、一方の原田&TiKiは1位で決勝進出となります。
決勝Rは全6チーム。〈スーパー〉クラスでも活躍中の高梨雄次&ショーが、予選通過5位Tの25Pで最初に登場します。
結果はミドルエリアの6Pを獲得して終了。今回は6位で幕を閉じます。
同じく5位Tで登場したのが、鳥海達也&りんご。なお、ぽんずとのチームは2Rで敗退となってしまいました。
ここはぜひともりんごとのチームで入賞を狙いたいところ。決勝Rでも非常に安定感のあるゲームを見せましたが
12Pともう1歩届かず、GT37Pの4位でフィニッシュとなります。
次は、予選通過4位の木野島佑亮&蓮花。2日目に引き続き3日目もビッグゲームを制したいところでしたが ...
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