VOL.021
会員番号:352
加茂 操・可寿美さん (東京都)
犬名:RUN(ラブラドール 14歳・♀)、komachi(ラブラドール 7歳・♀)
ディスクドッグという競技を知ったのは、その昔TBSで日曜日の夕方に放送されていた『ZONE』という番組でした。その時はまだNDAはない時で、私たちもまだRUNを迎える前で、ディスクドッグ競技自体をよく知らないのに、フリースタイルでバンバン空を飛んでいる黒ラブを見てものすごく憧れを抱きました。
その後、我が家にやってきた初代ワンコがイエローラブのRUNでした。当時はまだワンコを迎える場所としてペットショップ以外を知らず、ショップ巡りをしたある土曜日に「運命の出会い」をした子。その時のショップのお姉さんに、一緒に楽しめるスポーツもあるのでやってみてはどうですか?といわれ、真っ先に頭に浮かんだのがフリースタイルだったんです。まだバックハンドスローの投げ方もディスクの握り方も知らなかったのに・・・(笑)。こうして、RUNとのすったもんだの競技人生が始まったわけです。
いやー苦労しました。お互い不器用なRUNと私、ちょっとでも気がそれるとライン食べ放題でゲームが終わってしまう。当時は『小麦っ娘(こむぎっこ)』と呼ばれていました。そんな事の繰り返しで、憧れのフリースタイルの演技なんて夢のまた夢。特にNDAの小麦粉はフランスパン用のおいしいヤツだったそうですよ。そのラインがある時から、無害なラインパウダーに変わってやっとどうにか競技がカタチになってきました。
そんなRUNが始めてJapanCupに出られたのが8歳の時。後輩、Komachiを迎えた年でした。遅咲きのお花ですがそれから5回、12歳までフリースタイルでJapanCupに行く事ができました。JapanCupのベテランズで出られたのは先シーズンが初めてですが、2012年には憧れの『さくら賞』までいただくことができました。
12歳の岡崎大会でフリーに出た後、僧帽弁閉鎖不全症で体調を崩してしまって、引退ゲームもしないままフリーはやらなくなってしまいましたが、遅咲きのお花はまだまだ咲き続けております。
RUNが元気でいられるのも、Komachiがウチの子になってくれたおかげです。ああ見えて、名門エアリアル ドッグ クラブの出身です。岡林さん家のパティちゃんはいとこにあたります。他にも、名だたるスーパープレイヤーが親戚なんですよね。そうそう、『ZONE』で見た子も血縁に当たるそうです。そんなわけで、RUNとはまったく違うステージを私に与えてくれたKomachi。今はそんなKomachiの能力に報いるゲームができるパートナーになりたいと願う日々です。今シーズンこそ、悲願のJapanCup決勝を実現したいです。
最後に、RUNとKomachiの名前は、B’zの曲『RUN』と『太陽のKomachiAngel』から付けました。「何もないところから頼りなく始まって・・・時の流れは妙におかしなもので、血よりも濃い物をつくることがあるね」という、『RUN』の一節にあるように、いつも一緒にがんばってくれてたくさんの思い出を作ってくれたRUNとKomachiと、これからもたくさんの思い出を作っていきたいと思います。あ、おやぢを忘れちゃいけない(爆)。
◆次は、楽しい思い出の中にいつもいてくれて、叱咤激励してくれる広島の山本ナイト家です。