VOL.009
会員番号:1412
原田安沙子さん・奈々さん(山口県)
ASH(12歳・♂)、ASUKA(8歳・♀)、KID(4歳・♂)、Thina(4歳・♀)、Tiki(2歳・♀)
私が初めて犬とディスクで遊んだのは、今から12年前。初めての愛犬ASHとです。当時まだ小学生だった私は、ディスクの投げ方も犬への教え方もわからず、周囲にはプレーしていらっしゃる方もおらず、すべて自己流でした。
もっと上手くなってASHと楽しみたい!と思っていた頃に、初めてNDAの大会会場へ見学に行ったのが今から約10年前。初めて見たディスクドッグ競技は、ただかっこいいだけでなく、人と犬との絆も感じられ、「私もいつか自分の犬とコートに立ちたい!」と強く思いました。
ところが、ド素人の私がディスクを教えたASHは、キャッチしたディスクを引っくり返してガジガジするし、持って帰ってきても手前でポイッ。大会ではタイムロスだらけで、大した成績も残せませんでした。それでもASHは、まだ子供だった私に犬と暮らすことの素晴らしさや、ディスクドッグの楽しさを教えてくれたかけがえのない犬です。
ASHが7歳になった年には、保護犬のASUKA、そして念願のASHの子供であるKIDとThinaを迎え入れました。それぞれとディスクも楽しんでいましたが、公園で遊ぶ程度で、大会には近場で開催されたときだけ参加するくらいでした。
そんなわが家を今シーズン、どっぷりと大会の魅力に引き込んだのが、KID×ASUKAの子供の『Tiki』。Tikiが誕生したときの私の犬飼い歴は10年。犬と暮らすことにも慣れて余裕のできていた私は、このコはとにかくじっくり育てようと決めていたので、Tikiとディスクをはじめたのは1歳を過ぎてから。もともと物欲の強いTikiでしたが、ディスクには特に強い興味を示し、ある程度のレベルまではあっという間に仕上がりました。
そんなTikiと初めて大会に出たのが、2013年9月に行われた地元山口大会。1歳4ヵ月のTikiとの記念すべきデビュー戦は、〈プレジャー〉クラスではなく思い切って〈S2〉クラスへ! 初めての大会でもしっかり集中してよそ見ひとつせず、真っすぐ私の元へ走って戻ってくる姿には感動しました。
コート内を走るTikiは、本当にイキイキと輝いて楽しそうで、これまで一度もランキングを追ったことのなかったわが家ですが、「Tikiとランキングを追ってみたい!」と思うようになり、本格参戦することに。いつの間にやら、Tikiより飼い主のほうが大会にハマッていたかもしれません(笑)。
1年間は修行の年として、〈S2〉クラスで頑張ろうと決めていた私とTikiのチームのまずはじめの壁が、ディスクの飛距離。いくら練習しても4Pエリアまでしか飛ばず…、しかも4Pエリアのドン深。1本でも6Pエリアに入っていれば優勝や入賞…という場面が一体何度あったことか。Tikiは上手なのに、私が足を引っ張っている、ミスをするとすればTikiではなく私…と思うとプレッシャーが半端なく、一時はコートに立つとディスクの握り方すらわからなくなるなんてこともありました。
でも、あるときふと気がついたのが、勝ちにこだわりすぎてミスを恐れ、自分で自分の首を絞めていたこと。Tikiはいつもの公園でも大会でも同じようにディスクを楽しんでいるのに、私のほうが一番大事な”純粋に楽しむ”ということを忘れてしまっていました。
それからは気持ちを入れ替え、”とにかく楽しんだ者勝ち! その結果もしいい成績が残せたら、それはオマケ!”と思うことにしました。すると余計なプレッシャーから解放されたおかげか、楽しめるうえにオマケも増えた気がします♪
まだまだ未熟な私とTikiのチームですが、チームとして一歩ずつ成長できるよう、これからも”楽しく”頑張ります。来シーズンはクラスアップして、〈レディース〉クラスに参加しようと思っているので、先輩のお姉さま方、どうぞよろしくお願いします(笑)。
最後に…
犬とディスクをとおして、本当にたくさんの出会いがあったこと、愛犬たちに心から感謝しています。こんなわが家ですが、これからもワンコともどもよろしくお願いいたします。
◆次にご紹介するのは、何かと話題の尽きない、大活躍中のご夫婦、木野島佑亮さん&みゆきさんです。