【フリースタイル】
今シーズン、フリースタイルにエントリーされたチーム総数はやや寂しいものを感じるが、
総じてベテラン勢の隙を突いて新たなチームの参加も見ていて新鮮な印象を感じ取ることが
出来るシーズンとなった。
これまで、自らのチームの進化を模索しつつ、地道にエントリーを重ねてきた
太田博彦&シトラスが1歩リードしてトップを走っている。曲を変えるのは、
フリースタイルのチームにとっては構成に大きく影響するのだが、これに挑戦すると共に、
技数も増やすなどして、工夫を凝らす姿がベテランプレーヤーにして謙虚に取り組む姿勢が好印象である。
また、昨シーズンは最終盤までノミネート権を競っていた萩原幸子&ステラが持ち前の
躍動感溢れるプレースタイルで、自チームの魅力を存分に発揮し、今期は堂々の
ランキング2位に付けている。
かたや実力派チームが、参加数を含め静観しているかのようなランキングに甘んじている。
小山内一之&ぶっちは出産の影響が大きかったか、スタートを切るタイミングに後れを取った。
岡林さおり&ピッツは参加数が如何ともし難く、こちらも出遅れた感が否めない。
ノミネート圏内といった位置に甘んじている。
平野浩一&ELBIENも圧倒的に参加数が少なく、こちらも現在は辛うじてのノミネート圏内である。
これに対し、実力の片鱗を見せるのが大ベテランの横山直正&LALAである。
横山氏はコミッショナー大塚とほぼ同時期にフリーで競っていたので、それこそ
20年以上のキャリアを持っているが、NDAの実戦に復帰したのは昨シーズンだった。
今期も参加数は少ないものの、直近の裾野大会では、その卓越したゲーム構成で
高ポイントを叩き出しており、その”間”の取り方は、フリースタイルを魅せる競技だと
再認識させる出来だったと言えるだろう。
また、これも大ベテランの神立裕之が相棒にエマKを据えて参戦したのにはワクワクするものがある。
元々、構成には実に凝った内容を盛り込んで楽しませてくれるのだが、まだまだチームとしては
荒削りな分、伸びしろに期待するところだろう。
これに対し、実力はダントツの野中大輔&ROAは出場すれば勝つという方程式は揺るがないものがある。
今シーズンはランキングを競うというよりは、照準は明らかにJCに絞っている感が否めない。
何れにしても、実力派がノミネート圏内にいる限り、ジャパンカップはその実力が如何無く
発揮されること間違いなし、その高度なフリーの演技が見られることを期待したい。
【タイムトライアル】
この種目も総エントリー数が寂しいのだが、タイムを縮めることに情熱を燃やすチームは健在だ。
昨シーズンのJCを制した日比野敬司&RONRONが一番意欲的な出場を果たし、そのタイムもタイムも
唯一16秒を切る好タイムをマークしている。勝手な想像だが、恐らくは日本記録樹立の
金納洋&ベラの14秒台の記録を破る野望に燃えているのだと期待したい。
ここに、元JCチャンピオンの木野島佑亮&蓮花が黙ってはいないぞという展開を見せる。
その記録の差は僅かに「0秒06」である。このあたりの記録を巡るハイレベルな戦いぶりも見ものである。
北村洋三&胡桃、浅田佳邦&りょうも16秒台で続き、今後の大会開催が叶ったならば上位の
順位にも変動が見られるかも知れない。
田村繁之&WIZ、田中明子&Matthewの新勢力も健闘している。特に田中明子氏は得意の距離感20m
だけに、その戦いっぷりは見事である。田村氏は参加数が限られているが、ここへきて
JCノミネート条件の参加数をクリアし、見事にランクインしてきた。JCでは是非とも一発逆転を
目指してもらいたいものだ。
気になるのが、たった1戦参加した小向智宏&Rigelがノミネート条件のひとつ、17秒台を
マークしていること。あとは規定参加数をクリアすれば、晴れてノミネート圏内に名を
挙げられるのだが、スーパークラス、レディースクラスでランキング上位に女性陣が鎮座しているだけに、
智宏氏にそれが許されるかは知る由も無い。
Free・TT担当:大塚 裕
【レディースクラス】
2019-2020シーズンのここまで
2019年初夏の暑さを感じながらスタートしたシーズン
昨年度のナショナルチャンプ(年間)JCチャンプは共にスーパーにクラスアップし王座不在のレディースクラス、
振り返れば、暑い日差しのサマーシリーズは今季の女性陣の気持ちを伺いしる暑さだったと感じます。
この暑さを制し夏を駆け抜けると1stステージにおいてのアドバンテージは必然的にグッと伸びその年の
JAPANCUPを見据えるプレーヤーにとっては重要なポイントである。
今季のトップに君臨する方々ももちろん早いスタートダッシュがしっかりと効いて
「さぁ残りのラストスパートで更に腕っぷしに磨きをかけてくる」ところでしたが、
コロナの影響は皆様の心に少し影を落としてしまった。
5月に入り日々の天気を肌で感じると、外に出ないと勿体無い、と思えてくるほどですが、
他ガ為はまわり回って我ガ為でもあると自分に言い聞かせながら自粛の日々を過ごされる 今日この頃
現在レディースクラス年間ランキング1位 「ハマっ子」 松田 純子&翔陽は今何をされているのだろうか?
2位の高倉 芽生&花音はきっと山を走り体力作りに励んでいるのではないだろうか?
3位の小向 瑠依&RigelはDISCを鉛筆に持ち替えてもう勉強中?
このお三方はシーズン途中でインタビューさせていただきましたがその勢を継続中、、
そこに、今季全知全能のZEUSを従え上位陣を斬り崩せるのか?姉妹の大奮闘は
本来ならばシーズン後半に予定されてた怒涛のGWにてその真価を発揮する大舞台だったのではないだろうか? ...
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